こんにちは、家事コツ研究員のヨネダです。ジメジメの梅雨、洗濯物が乾かなくて困りますよね。乾燥機を使えば簡単に乾きますが、電気代が値上がりする中、少しでも出費を抑えたいのが本音です。そこで今回は、ネットでよく見かける「洗濯物の速乾ワザ」を試してみました!やってみると、思わぬ効果が…?さっそくお伝えします。
最初に試したのは、「脱水時に乾いたバスタオルを入れる」という方法。
乾いたバスタオルに洗濯物の水分が移るため、早く乾かすことができるのだそうです。
そこで実際に衣類を洗い、脱水量を測ってみましたよ。
今回やってみたのは以下の4パターンです。
・普通に3分脱水
・普通に6分脱水
・バスタオルを入れて3分脱水
・バスタオルを入れて6分脱水
脱水後の重さを比べてみると、このような結果になりました。
1位:バスタオルを入れて6分脱水(746.5g)
2位:バスタオルを入れて3分脱水(761.0g)
3位:普通に6分脱水(775.5g)
4位:普通に3分脱水(808.0g)
一番軽くなっていた(=水分量が少ない)のは、バスタオルを入れて6分脱水したパターンでした!
次に軽かったのは、バスタオルを入れて3分脱水したパターン。
同じ3分間の脱水でも、バスタオルの有無によって約50gも水分量が違っていました。
バスタオルに水分が分散された分、乾きも早くなりますね!
ちなみにバスタオルはというと、表面が湿っているものの中までは濡れていない状態。軽く部屋干しするだけで、すぐに乾かすことができました。
次は、サーキュレータ―を使って乾燥を早くする方法です。
洗濯物の下から風を当てるようにすると、湿気が分散されて洗濯物が早く乾くのだとか。
通常どおり洗濯物を干して…。
その真下にサーキュレーターを設置します。
今回は右半分だけに風を当て、乾き方の違いを比べてみました。
一時間経過後。
風が当たっていない方は、まだ全体がしっとり湿っています。
一方、風が当たっている方はすでに下半分が乾いています!
さらに一時間が経過すると、風が当たっている方はおおむね乾いていました。
風が当たっていない方はまだまだしっとり。
というわけで、サーキュレータ―で風を当てた方が圧倒的に早く乾きました!
今回は半分だけに風を当てましたが、全体をまんべんなく乾かすにはサーキュレータ―の首振り機能を使うとよいですね。
浴室乾燥機とサーキュレータ―、それぞれの消費電力と電気代は以下の通りです(機種によって違いがあります)。
<浴室乾燥機>
・消費電力…約1250W
・3時間あたりの電気代…約116円
<サーキュレータ―>
・消費電力…約20W
・3時間あたりの電気代…約2円
比べると、サーキュレータ―の方が断然お財布にやさしいですね!
毎日3時間ずつ使ったとすると、1ヶ月(30日)の差額はなんと約3400円。新しくサーキュレータ―を購入しても、すぐに元が取れそうです♪
※電気代の算出にあたり、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の電力料金単価である31円/kWhを参照(https://www.eftc.or.jp/qa/)
最後にご紹介するのは「夜の部屋干しを快適にする方法」です。
夜に部屋干しをすると、湿気がこもって寝苦しくなりますよね。
エアコンの除湿機能を使うと効果的ですが、調整が難しくノドを痛めることもしばしば…。
そこで、ネットで見かけた「凍らせたペットボトルで除湿する方法」を試してみます。
部屋の中に凍ったペットボトルを置いておくと、空気中の水分が結露し、湿気を減らすことができるのだそうです。
それでは実践!
空になったペットボトルに水道水を入れ、一晩凍らせます。
水を凍らせると膨張するので、水を8分目ほど入れたら軽く凹ませ、その状態のままフタを閉めるのがポイントです。
凍らせたペットボトルをトレーの上にのせ、ベッドの枕元などに配置します。
ひんやりした冷気が伝わってきて、早くも快適!
1時間ほど経ってトレーをチェックすると、さっそく水がたまっていました。水の量はおよそ50ml。
ちなみに、「凍ったペットボトルを置いた部屋の洗濯物」と「別の部屋の洗濯物」を比べてみたところ、乾燥時間にあまり差はありませんでした。
湿気はとれますが、凍ったペットボトルによって洗濯物まわりの温度がヒンヤリしてしまい、その影響でプラマイゼロになったのかもしれません。
その代わり、部屋干しのイヤなジメジメ感を軽減するには効果アリ!でした。エアコンでノドを痛めやすい方にもおすすめですよ~。
以上、「部屋干しの洗濯物を早く乾かす方法」を検証してみました。
一番効果があったのはサーキュレータ―!風が当たっていれば、部屋干しでも3時間ほどで乾かすことができました。
洗濯物を干すスペースに余裕があるときはバスタオルを、夜のジメジメ対策には凍ったペットボトルをプラスするのがおすすめです。
部屋干しの電気代を抑えたい方は、ぜひお試しを!
撮影・文/米田モック