洋服を着ていると、いつの間にかできてしまっているほつれ。引っ張ったり、切ってしまうのは、状態が悪化してしまうためNG。とはいえ、「引っ掛けてしまうよりは…」とカットしてしまうことが多いのではないでしょうか。今回は「ほつれ対策にとっても便利!」と噂の「ほつれ補修針」をご紹介。実際に購入し、その性能を確かめてみました。
今回購入したのは、クローバーの「ほつれ補修針」。私は手芸店で税込み495円で購入しました。
クローバーの製品ではないですが、100均でもほつれを直すための補修針が販売されているようなので、見つけたら即買いをおすすめします!
さて、こちらのほつれ補修針、よく見ると針の上部がすこしギザギザした形になっています。実はこのギザギザがほつれを直すのに重要なポイントなんです。
使い方はとても簡単。ほつれの根本に補修針を刺して、そのまま針を布の裏側に引き抜くだけ!
針を刺すとギザギザ部分にほつれが絡み、針と一緒に裏側へと出てきます。仕組み自体はとてもシンプルですよね。
今回購入したクローバーのほつれ補修針は、細サイズと太サイズの2本入り。布地によってサイズ変えて使用します。
用意したのはすこし厚めのパーカー。黄色の糸がほつれてしまっています。
いつもであれば、そのままハサミで切ってしまいますが、今回はほつれ補修針を使用!
ほつれの根本に針を刺します。針の先端は問題なく入りましたが、ギザギザの部分を刺すのにすこし力が入りました。そのまま針を素手で押すと、怪我をしてしまう恐れもあるので、厚手の布切れなどを用意しておくと便利ですよ。
一度ギザギザ部分が入ってしまえばあとはすんなり。ただ針を通しているだけなのに、おもしろいくらい糸が吸い込まれていきます。
最後に裏側に出た糸を処理して完成です。
布に針を通すだけで、あっという間にほつれがなくなりました。ほつれ補修針、本当に凄い…とても小さなことですが、あまりにもスムーズすぎて感動しました!
裁縫が苦手な方でも全く問題なし。正直、試すまでは針1つで500円はちょっと高いかもと思っていましたが、これは納得です。個人的には、500円以下でこの便利さはコスパ高いとさえ感じるくらいです。
ただ、とても便利ですが、目の粗い生地の補修には向いていません。パッケージでは、目の粗い生地には、レース針の使用が推奨されています。
ほつれの補修は補修針でOK!あとは、ほつれが出てしまわないように予防することも大切ですよね。
ほつれ止め液はキャンドゥやセリア、ワッツでも販売されていましたよ。
使用する際は、まずはお部屋を換気します(使用中、使用後は必ず換気)。窓を開けたり、換気扇を回したら、容器をよく振って、補強したい部分に塗布。あとは乾かして完了です。
トレンチコートのボタン部分に塗ってみました。ボタンの糸っていつの間にか緩んでいたりしますよね。ボタン部分は、さすがに補修針ではどうにもできないので、これで防げるならとっても手軽です!
ちなみにすでにほつれてしまった糸に塗ってみたところ、接着剤のようにピタッとくっつくような効果は得られませんでした。あくまでも補強するためのグッズのようです。
ついでにほつれも見つけたので、また補修針で直してみました。先ほどよりもすこし小さい縫い目ですが、しっかりキレイに仕上がっていますね。
簡単なのに思い通りになるこの作業、なんだかクセになります!!
どちらもワンコイン以内で入手できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。一度使えばきっと気に入ってもらえるはず!
写真・文/滝谷遥