ついにキタ〜! GoogleのAIサービス、NotebookLMの「音声概要機能」が日本語に対応しましたよ。
これがとにかく「今日は文章を読みたくない!」という時にありがたい、超便利機能なんです。今回はこの嬉しさとクオリティの高さへの驚きを込めて、サクッと紹介します。
順を追って説明すると、NotebookLM(ノートブック・エルエム)とは、Googleが作ったAI搭載のノートアプリみたいなもの。Geminiを基盤に開発されており、最新版では「Gemini 2.5 Flash」が搭載されています。
自分でPDFやGoogleドキュメント、スライド、ウェブページなどをアップロードして、その内容をAIが要約したり、質問に答えてくれたりするサービス。ではChatGPTなどの他のAIサービスと何が違うかというと…
・自分でアップロードした資料をベースにやりとりするのがメイン
・「ネットの情報」より「手元の情報」に特化している
・内向きな使い方に強い→「あなただけのAI秘書」
という感じ。ソースを複数アップロードして、複数資料を横断して「全体として◯◯の傾向はどうなってる?」「この3つの文書で矛盾してるとこある?」みたいな、資料比較・分析っぽいこともしてくれます。
ChatGPTやGemini、GrokなどのAIでDeep Researchした内容をNotebookLMにぶち込んで、その内容の違いを比較してもらったり、要点をまとめてもらったり、という使い方をしている人もいます。
そのNotebookLMで、英語圏を中心に話題になっていたのが「音声概要機能」。アップロードした資料をAIが“ポッドキャスト風に”読み上げてくれる機能です。海外では、NotebookLMに教科書などを読み込ませて、その内容をポッドキャスト風に喋らせて、「ながら学習」しているという学生も多いんだとか。私の学生時代にも欲しかった…。
そんな天才的な機能がついに日本語対応。
この半年間、日本語対応がなかったので、私は泣く泣く英語版を使っていたのですが、これは嬉しい。
しかし、その実力に半信半疑でもありました。日本語は難しいぞ? ひらがな、カタカナ、漢字があるし、漢字には音読み/訓読みがあるし、流暢にいける?
私は恐竜が好きで、ギズモードの動画コンテンツでもたまに恐竜や生き物について話したりするのですが、そのため普段から生き物の情報をキャッチアップするために論文をチェックしたりします。
今回は、「New frontiers in dinosaur exploration」という恐竜の最新研究をまとめた論文をアップロードしてみました。
Screenshot: ヤタガイするとこんな風にNotebookLMに内容がアップロードされます。
さらに「設定」から出力言語を「日本語」に設定。(何も設定しなくてもデフォルトで日本語になっている場合もあります)
Screenshot: ヤタガイそして音声コンテンツを生成。3、4分待つと…
NONAME · 恐竜探検新開拓こんな感じの音声コンテンツが生成されました!
ホストは2人いて、その二人がアップロードしたテキストの概要についておしゃべりしてくれてます。会話が結構自然ですよね。
WAVなどの音声ファイルでダウンロードもできるので移動中も気軽に聴くことができます。「今日はなんか文章読む気にならないな〜」って時のながら学習、ながらインプットに最適です。
ちゃんと聴くと、ところどころ漢字の読みが間違っている部分があるのですが、ある程度自分が知っている分野であれば間違いに気づくと思うので、そこまで気にならないかな…。今後の進化に期待ですね。
ここで押さえておきたいのが、このコンテンツはあくまでも音声“概要”だという点。
概要を分かりやすくお喋りでまとめてくれてはいますが、アップロードした資料の内容をくまなく話してくれるわけではなく、抜け落ちている細かい部分もあります。おおまかに概要を掴むには最高ですが、固有名詞や詳細な内容まで把握しておきたい場合は、しっかり読むか、NotebookLM内のAIに質問する機能を使って能動的に理解する他ありません。
それにしてもインプットの効率をグッと上げてくれるうれしいサービスなので、使ってみない手はないですね。
無料版では1日3件まで、Plusなら最大20件まで音声概要の生成が可能だそう。これを機にアップグレードもアリかも?
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