Swirch 2のストレージが初代から8倍になったけど、容量ほんとに大丈夫?
Switch 2の容量256GBもあれば、しばらく大丈夫そうとは思いつつ、最近のサイズがバカでかい大作ゲームをいくつかダウンロードしたら、あっという間に圧迫しそうです。
そこでSwitch 2の容量問題、どう備えておけばよいか考えていきましょう。
2017年に任天堂が発売した初代Switchの価格は29,980円(米国300ドル)でしたが、Switch 2は49,980円(米国450ドル)と、PS5やXbox Series Xに匹敵する価格となりました。
しかもこれは、70〜80ドルくらいするソフトウェア代や、高額なアクセサリー代を含んでいません。それなりにお金がかかるので、Switch 2は「友達が来た時にマリオカートやスマブラをちょっとやるためのサブ機」では済まされません。もしSwitch 2をメインのゲーム機として使うなら、自分が持っているゲームの容量をちゃんと把握したうえで、追加のストレージがどれだけ必要か、そのコストも計算する必要があります。
まず、任天堂の公式スペックページによると、内蔵ストレージの一部はOS(設定やメニューなど)に割り当てられているようです。初代Switchの32GBストレージの実際にゲームに使える容量は26GB程度でした。Switch 2のOSやファームウェアは初代と似ているため、それなりの容量を占める可能性があるので、256GBといいつつ、実際に使える容量は250GB以下になると思っておいたほうが良いでしょう。
そして次はゲームの実際の容量を確認する必要があります。ほとんどの任天堂のファーストパーティタイトルは物理的なSwitch 2用ゲームカードになるのでストレージは節約できるのですが、サードパーティ製ゲームとなるとそうはいきません。例えば「マリオカートワールド」のゲーム容量は約24GB、「ドンキーコング・バナンザ」は約10GBです。ただし、物理のゲームカードであっても、アップデートやセーブデータによって内蔵ストレージは確実に食ってしまいます。
さらに、最近では「キーカード」という形式も増えています。これは、見た目はゲームカードの形をしていても、実際の中身はNintendo eShopからのダウンロードコードしか入っておらず、ゲームの中身のデータをダウンロードする必要があります。そして厄介なのは、キーカード方式のゲームタイトルでも、プレイするときは、毎回物理カードを差し込む必要があることです。
どうやらパブリッシャーの判断で、ゲームによって物理カードだったり、キーカード方式のダウンロード専用になったりしています。たとえば、Best Buyでは、話題のSwitch 2版『サイバーパンク2077』のパッケージ版は「64GBのゲームカード」で提供されるなどですね。
ただし全てのパブリッシャーが、ゲームの容量を64GB以下にしてゲームカードに収まるようにしているわけではありません。たとえば『ヒットマン ワールド・オブ・アサシネーション』(61GB)、『ストリートファイターVI』(48GB)、『龍が如く0』(54GB)は、いずれも「キーカード」方式での販売です。その理由はシンプルで、物理のキーカードはSwitch 2にデジタルデータをダウンロードする能力しかないので、実際のメモリを内蔵する必要がなく、その分コストが安く済むからです。
それでも任天堂はゲームのファイルサイズの圧縮にこだわっている稀有な会社で、その証拠に、任天堂のゲームはサードパーティのAAAタイトル(大作ゲーム)に比べて容量はかなり小さくなっています。
ただし、古いSwitchのゲームをSwitch 2でプレイしようとすると、追加のストレージ容量とお金が必要になります。 例えば、『星のカービィ ディスカバリー』のアップグレードパックは2000円(米国では20ドル)かかります。また、『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』をSwitch 2に移行する場合は、別途1000円(10ドル)払って、「Switch 2エディション」のアップグレードを購入・ダウンロードする必要があります。
一方で、クロスプラットフォーム対応のゲームをSwitch 2用として購入する場合は、アップグレード版がすでにゲームカードに含まれており、追加のダウンロードは不要です。
Nintendo Switch 2 game download sizes
Cyberpunk 2077 - 59.8 GB
Yakuza 0 - 53.7 GB
Mario Kart World - 23.4 GB
Bravely Default - 11 GB*
Donkey Kong Banaza - 10 GB*
Zelda BOTW - 24.2 GB
Zelda TOTK - 19.9 GB
Kirby and the Forgotten Land - 13 GB
Super Mario Party Jamboree - 13 GB pic.twitter.com/aPF46tN3qd
任天堂が提供する解決方法は「microSD Expressカードを購入すること」です。
Expressカードは、PCIeメモリインターフェースを採用していて、普通のmicroSDカードよりもずっと高速で、Switch 2の高速SSDストレージに匹敵する性能の可能性があります。Switch 2のシステムとしては最大2TBまでの追加ストレージに対応していますが、従来のSwitch向けmicroSDカードの価格感からはかなり高額になります。
普通の非Expressタイプのメモリーカードは互換性がなく、対応するのは「microSD Expressカードのみ」。しかも今売られているmicroSD Expressカードが狩り尽くされ、転売とかされちゃっているみたいですが、今後大容量のmicroSD Expressカードが他社から登場するので、そちらを待つと良いですね。そもそもSwitch 2本体は256GBあるので、そんなに急いで容量を拡張しなくて良いはずですし。
つまり、Switch 2ではストレージのやりくりだけでなく、お金のやりくりも必要になるというわけです。任天堂がSwitch OLEDモデルを発売したときは、オリジナルのSwitchの32GBからストレージが倍増して64GBになりました。もちろん、Switch 2 OLED版が登場してストレージも倍増するのを待つという考え方もありますが(それはいつかもわからない)、現実的には、Switch 2を購入するなら、今すぐでなくても良いのでmicroSD Expressカードも備えておいたほうが良いです。
特に、任天堂以外のゲームを購入する予定があるならなおさら。