横瀬町の地域拠点「ろっく横瀬」(横瀬町横瀬)で5月17日・18日、「ろっく横瀬まつり」が開かれる。2日間を通して、新たに始まる「プレーパーク」のお披露目と認知拡大を図る催しとして、マルシェや体験イベント、トークセッションなどを予定する。(秩父経済新聞)
プレーパーク予定地に佇むろっく横瀬運営委員会メンバー
「ろっく横瀬」は、JAちちぶ横瀬支店跡地を中心とした周辺地域に付けられた愛称で、町の行政区「6区」にちなんで名付けられた。エリア内には「Area898」「Area899」「Lab横瀬」「NAZELAB」「TATE Lab.」「チャレンジキッチンENgaWA」などの施設が並び、子育て世代などを中心に多世代が集まる場として活用されている。
プレーパークは遊具を設けず、子ども自身が発想を広げながら自由に遊ぶことを目的とした外遊びの場で、子どもだけで遊ぶのではなく、大人が「遊びの引き出し役」として関わる。昨年度、ろっく横瀬の総利用者が1万1800人を超え、そのうち約3400人は子どもだった。屋内で過ごすことが多い子どもたちに、自然の中で思い切り遊べる環境整備を進める声が高まった。
5月17日は、11時~16時に昼の部、16時~19時に夕暮れの部を実施。約50組の出店者が集まり、食・創作・パフォーマンス・展示・セルフケア・交流や体験などさまざまなブースが並ぶ。子どもたち自身が出店者となる「こどものおみせ」も企画しており、小・中学生を対象に小物作りや工作、歌やダンス、こども食堂の調理参加など、得意なことを生かして参加できる。希望者は5月10日までに申し込みが必要。
16時からは秩父音頭を参加者たちと踊る予定。おはやしは同町の宇根太鼓連、唄は皆野町秩父音頭保存会の浅見恵美さんが担当する。Lab横瀬のコミュニティーマネジャー新堀桂子さんは「横瀬町老人クラブ連合会女性部有志も参加するので、踊れる人を手本見ながら、みんなで秩父音頭が踊れたら」と参加を呼びかける。17時30分ごろからはオープンマイクも予定。歌や演奏、パフォーマンスなどを自由に披露できる。
翌18日は10時~16時、Lab横瀬に隣接する空き地を活用したプレーパークの体験会を行う。泥んこ遊びや廃材を使ったDIYなど、子どもたちに思い思いに活動してもらう。14時からは、NAZELABでトークイベント「プレーパークってどんな場所?」を開催。NAZELABを運営するタテノイトの舘野繁彦さんと新堀さんがファシリテーターとなり、ゲストに「せせらぎ冒険遊び場」(渋谷)で活動する小水映さん、遊びコミュニティコーディネーターの平田嘉典さんを迎える。
舘野さんは「ナゼラボの設立当初からプレーパーク構想を温めてきた。屋内でゲームをして過ごす子どもが多い一方で、町内には外で遊べる環境がたくさんある。外遊びするコンテンツとして、プレーパークという選択肢を用意したいと思っていた」と話す。
新堀さんは「プレーパークは、未就園児の親子の居場所になったり、小学生以上になった子どもの保護者が『もっと子どもの成長に関わりたい』と運営に関わったりするケースもある。いろいろな人たちの居場所になりうる場所。もともとプレーパークで遊んでいた子が成長し、プレーリーダーになることも多い」と多世代が循環的に関わる場になる可能性を話す。
今後、夏までに3~4回のプレーパークイベントを行い、定期的に開催していく予定。