ChatGPTのDeep Researchが「買い物アドバイザー」として優秀な理由

  • 2025年4月11日
  • Gizmodo Japan

ChatGPTのDeep Researchが「買い物アドバイザー」として優秀な理由
Screenshot: ライフハッカー編集部 via

Lifehacker 2025年3月23日掲載の記事より転載

思い切って「ちょっといいもの」を買うのって、楽しいですよね。

「もしかしたら、暮らしが変わっちゃうかも!」みたいなワクワクがある買い物って、理想だと思うんですよ。

でも、ちょっといいものって、お値段のほうもなかなか……。ポチるのにも躊躇しますし、ポチったあとも「コレもしかして、やっちまったか?」なんて不安になってしまったり、ついネガティブなレビューを探してしまったり……気づいたら全然ワクワクしてないじゃん!

せっかくだから、ワクワクを最大化して、いい買い物した気分をもっと味わいたい。そんな悩みがあった私ですが、先日ChatGPTのDeep Researchを試してみて、かなり納得感のある買い物ができたので、この場を借りてシェアしたいと思います。

そもそもDeep Researchって?

昨今、各種AIツール・サービスがこぞって導入しているDeep Research機能について、ご存じの方も多いはず。

これはその名のとおりリサーチ(調査)のための機能で、ユーザーの求めに応じて、ウェブ上の膨大な情報をAIが検索・精査し、詳細なレポートにまとめてくれます。

ChatGPTの場合は2025年3月現在、有料プランへの課金が必須ですが、ほかにも「Gemini」「Perplexity」「Grok」などにも搭載されていて、それらであれば無料で使えます(制限こそありますが)。

ChatGPTに課金している私は、一応の興味はあったものの、どうもビジネス向けに思える高度な機能なので、「自分は使うこともないだろうな」などと思っていました。

が、せっかく課金しているならもったいないよね、と今回使ってみたところ、大当たりだったわけです。

買い物アドバイザーとして有能だった

ちょっと高めのものを買う時は、まず情報を集めて、買うべきか否かを慎重に吟味するものです。とはいえ、自分とまったく同じ目線での情報やレビューって意外と少ないうえに、見つけるのも大変……。

今回も私は、カメラのレンズを買おうかどうか迷い、気づいたら何時間もネットの海を泳ぎ、というか溺れていました。そんな時、ふと思ったのです。「これ、AIでできんじゃね?」と。

そんなわけでDeep Researchを使ってみたわけです。

まず、私の心にずっとあった迷いは「今持っているレンズと、大差なかったらどうしよう」ということ。なので、2本のレンズをChatGPTに比較してもらうことにしました。

Screenshot: ライフハッカー編集部 via ChatGPT

このように、Deep Researchに依頼すると、真っ先に「具体的にどんな視点でレポートが必要か」を尋ねられます。

このワンクッション、視点の擦り合わせのおかげで、ユーザーそれぞれが求めている内容のレポートが仕上がるのです。

たしかにChatGPTが確認してきたとおり、レンズの比較といっても、人によって使うカメラも違えば撮るものも違うもの。そこで私は自分が知りたい情報とあわせて、用途と組み合わせるカメラを指定しました。

Screenshot: ライフハッカー編集部 via ChatGPT

受け答えもすでに、カメラについての専門的知識が含まれています。これは期待できそう!

リサーチを依頼して、待つこと約10分程度。ChatGPTはこんなレポートを提出してくれました。

Screenshot: ライフハッカー編集部 via ChatGPT

おおぅ……かなり詳細なやつが出てきたぞ。

これは、全体のほんの一部ですが、調べてほしかった各項目ごとに、2つのレンズの特徴と違いをまとめ、最終的に「どちらのレンズが、今使っているカメラに適しているか」を総括してくれました。

参照したソースへのリンクもしっかりと埋め込まれているので、信頼できるかのチェックもスムーズにできます(AI活用とファクトチェックはいまだ、切っても切れない関係です)。

レポートには日本のみならず、海外のカメラ情報・レビューサイトからも情報を集めたうえで、それらを総合して比較にまで落とし込まれています。なかなか自分だと海外の情報にはリーチできないので、これはありがたい。

今回のように2つのアイテムを比較する場合って、求めている比較をやっているレビューサイトが少なかったり、そもそもなかったりもしますよね。そんな時でも、0から比較をつくってくれるのは本当に便利だなと、素直に感心してしまいました。

もし、リサーチの内容が専門的すぎて難しかった場合は、それもChatGPTに説明してもらったり、簡略化してもらうこともできますよ。

「いい買い物した」気分をつくってくれる、やさしさ

欲しかった比較情報も手に入り、吟味の結果、レンズの購入を決心。思い切ってポチって、あとは届くのをワクワクしながら待つばかり。めでたし、めでたし。

……と、言いたいのですが、やっぱり訪れる「この買い物、失敗だったか? 後悔しないか? というか、もう後悔してないか?」という疑問、不安。だって、それなりにいいお値段なんだもん。

そこで、ふたたびChatGPTに相談。今回は、すでに必要な情報は先ほどのDeep Researchでまとまっているので、普通にChatGPT 4oに相談してみました。

単刀直入に「注文しちゃったけど、失敗?」。

Screenshot: ライフハッカー編集部 via

どうですか、この圧倒的なポジティブさ。肯定力、半端ないです。ひとこと目から「結論:失敗ではない!」ですからね。

そのうえ、先ほどのレポートで集めた具体的根拠をもとに、失敗でない理由を説明してくれるので、説得力も十分。加えて「失敗じゃなく、どう活かすか?」といったアドバイスもしてくれます。

たしかに、物それ自体に失敗か成功かがあるんじゃない、使う私たちの中に失敗も成功もあるんだ。大切なことを教えてくれるなぁ、ChatGPT。

AIの励ましによってふたたび蘇る、ワクワク感。この、届くのが待ち遠しい感じ。これこそ、買い物の醍醐味といっても過言ではありません。

Deep Researchなら、購入前も購入後も手厚いフォローをしてくれる──だから買い物の満足度が高まる。いいことづくめの買い物体験でした。

最初は使うこともないだろうと思っていたDeep Researchですが、結構アイディア次第で生活の悩みを解決してくれそうな予感がします。

ぜひ、ChatGPTに課金している方は試してみてください(ちなみに買ったレンズは、個人的にかなり満足しています)。

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著者:ライフハッカー編集部 内藤青也
Screenshot: ライフハッカー編集部 via ChatGPT

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