“グリーン電力”で『アサヒドライゼロ』製造
2019年12月20日、アサヒビール株式会社(以下、アサヒビール)は、ノンアルコールビールテイスト飲料『アサヒドライゼロ』(缶350ml)の製造に、日本自然エネルギー株式会社の“グリーン電力”の利用を開始することを発表した。
アサヒビールは、食品業界において初めてビール製造にグリーン電力を活用した会社だ。2009年4月の取り組み開始から今まで、『アサヒスーパードライ』(缶350ml)と「ギフトセットのビール類」の製造に、グリーン電力を活用してきた。
今回発表されたのは、『アサヒドライゼロ』(缶350ml)製造でのグリーン電力活用だ。開始時期は2020年1月下旬を予定しており、『アサヒスーパードライ』(缶350ml)およびギフトセット(ビール類)と同様に「グリーン・エネルギー・マーク」が記載される予定だ。
グリーン電力証書システムとは
2016年4月からスタートした電力自由化により、新電力会社が多く設立され、再生可能エネルギー100%の電力の提供が期待されたが、現状では提供される電力の再生可能エネルギー比率は低いまままだ。また、消費者が、提供されている電力が実際に再生可能エネルギー100%なのかを確認することは困難である。
そういった問題を解決するために“グリーン電力証書システム”が生み出された。アサヒビールが活用している“グリーン電力”は、グリーン電力証書システムを利用している。
アサヒビールが製造に利用している電力は、一般財団法人日本品質保証機構が“グリーン電力証書”を発行した電力で、主にバイオマス発電によるものとなっている。
2020年グリーン電力契約量は前年比119%
アサヒビールは、2019年でグリーン電力を活用したビール類製造を10年間継続することになる。2019年までで、アサヒビールのグリーン電力利用は、累計およそ2億1千万kWhに達すると見込んでいる。これは食品業界最大となる数値だ。
今回のグリーン電力活用拡大によるCO2削減量は、およそ9,300tを見込んでおり、2020年のグリーン電力契約量は、前年比119%となる約2,015万kWhを予定している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
アサヒビール株式会社
https://www.asahibeer.co.jp/news/2019/1220_3.html