蓄電池を組み合わせてコスト低減、効率的な制御を
中国電力株式会社(以下「中国電力」)は12月20日、同社が主導する「隠岐ハイブリッドプロジェクト」が、「新エネ大賞」の「資源エネルギー庁長官賞」を受賞したと発表した。
離島ではエネルギーの自給自足に向けて再エネ導入が進み、天候に左右されやすい再エネ電源による電力品質への影響も大きい。
プロジェクトでは出力変動対策として、日本で初めてのハイブリッド蓄電池システムを構築。大容量で高価なNAS電池と小さな変動に素早く対応できるリチウムイオン電池を一体的に制御することで、システムの効率や充放電管理の技術を向上させた。
実証期間を終了し、引き続き再エネ導入拡大に貢献
プロジェクトではハイブリッド蓄電池システムを設置するために、変電所を新たに建設。
蓄電池システム、連系設備、エネルギー・マネジメント・システム(EMS)からなる変電所は2015年9月から運転を開始した。
EMSは再エネの発電量や隠岐諸島全体の電気使用量を予測し、蓄電池の充放電とディーゼル発電機の発電量を制御。2019年3月に3年にわたる実証期間を終了し、現在でも再エネ導入拡大に貢献している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
中国電力 リリース
http://www.energia.co.jp/press/2019/12215.html