オフィスビルのエネルギーコストとCO2削減に向けて
日産は9月26日、NTT西日本およびNTTスマイルエナジーと協業で行った、V2B実証の夏期トライアルの結果を発表した。
実証ではカーポート型の太陽光発電システムで得た電力をオフィスビルで自家消費した。発電状況や電力需要に応じてEVを遠隔操作し、ピーク時に外部から購入する電力を削減する効果を検証した。
実証事業は山口市にあるNTT西日本のオフィスビルで2018年12月に開始し、今回のトライアルでは夏期のピークカット効果を確認した。消費電力の予測に基づいてEV3台からの同時放電計画をクラウド上のV2B機能に登録し、ピークカットを実施した。
消費電力を高い精度で予測、カット率14%
一日の消費電力の予測精度は89%、ピークカット時間(9時~15時)では94%で、需要が高まる時間帯の予測はおおむね正確だった。
ピーク時の電力需要約100kWhに対して太陽光発電の自家消費で6.6kWh減、EVからの放電で7.5kWh減、14%のピークカットを達成した。
今後は使用するEVの台数や定置型発電機からの放電など更なるピークカット機能の向上を含め、冬期実証に向けて技術の開発や検討を進めていく。
(画像はプレスリリースより)
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