地域でエネルギーを地産地消
2019年9月13日、株式会社CHIBAむつざわエナジーは台風15号の影響による停電時、道の駅および周辺の町営住宅団地に対して、電力と温水の提供を実施したことを発表した。
CHIBAむつざわエナジーは、千葉県長生郡睦沢町と地元企業が設立した新電力会社だ。町内の太陽光発電等から得た電力を地元の公共施設に販売し、電力の地産地消の実施、またその収益を町の健康促進事業等に還元をしている。
また、睦沢町が整備する健康支援型の道の駅と地域優良賃貸住宅である「むつざわスマートウェルネスタウン」については、2019年9月1日よりエネルギー供給を開始していた。
この事業では、睦沢町で生産された天然ガスで発電し、その電気をスマートウェルネスタウンで自家消費する形をとっている。加えて、発電機の排熱を利用し、道の駅に併設される温浴施設へ温水の供給や、太陽光発電、太陽熱温水器により再生可能エネルギーの活用を行っている。
防災拠点としての役割を担う
台風15号の影響により、9月9日午前3時頃より睦沢町を含む千葉県の広い範囲では停電が発生した。
幸いなことにむつざわスマートウェルネスタウンにおいては大きな被害がないことが確認され、同日午前9時頃より周辺の住宅および道の駅施設への送電を行ったという。また、翌日には温水シャワーの無料提供も行った。
むつざわスマートウェルネスタウンは、国土交通省より重点「道の駅」に選定されており、観光や地域経済の活性化に加え、地域防災の拠点としての役割を担っている。
電線の地中化や、各設備の整備により今回の台風被害においても地域住民の生活を支えることに一役買うことができたと見られる。
(画像はホームページより)
▼外部リンク
株式会社CHIBAむつざわエナジー プレスリリース
https://mutsuzawa.de-power.co.jp/