受注・製造は東芝が請け負う
東芝エネルギーシステムズ株式会社がネパール政府傘下のタナフ水力発電所向けに、EPC契約者である中国電力建設集団有限公司(中国電建)から約70MWの水車および水車発電機2セットを受注した。
発電所の運転は2024年に開始される予定で、発電機器の製造は東芝水電設備有限公司が担当する。
ネパール全土の発電設備容量約13%相当増強を目指す
首都カトマンズから西へ約150キロメートル離れたタナフ郡に建設が予定されているタナフ発電所は乾期でも発電できる貯水池式の水力発電所で、国際協力機構(JICA)およびアジア開発銀行(ADB)等の協調融資による水力発電事業だ。
同発電所の合計発電容量は約140MWで、現在のネパール全土の発電設備容量の約13%相当を増強し、ネパール西部の電力供給の安定化を目指す。
乾期の電力供給能力を向上
豊富な水資源を有するネパール国内においては全発電設備容量1,075MWのうち約9割を水力発電が占めており、乾期の電力供給能力は雨期の6割程度注に留まる。そのため貯水池式の水力発電所のニーズが電力安定供給に向け高まっているのが現状だ。
東芝エネルギーシステムズ株式会社グループは2002年、ネパールにおける営業運転を開始したカリガンダキA水力発電所向けにも48MWの水車および水車発電機3セットを納入しており、今後も、国内外において顧客のニーズに応じた最適な発電ソリューションの提供を通し、地域の経済成長と社会の発展に貢献していく考えだ。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
東芝エネルギーシステムズ株式会社プレリリース
https://www.toshiba-energy.com/info/