水力発電所をリニューアルして出力アップ
九州電力株式会社(以下「九州電力」)は4月15日、宮崎県東臼杵郡に位置する塚原(つかばる)発電所1号機の営業運転を開始したと発表した。
九州電力は大小約140の水力発電所を運営し、出力合計は2019年8月の時点で358万kW超。同社は地球温暖化対策の一環として水力発電の開発に取り組み、新規開発やリニューアル工事を進めている。
塚原発電所の更新工事では、工事によって総出力が4000kW増加する予定。過去の浸水による被害を踏まえて発電所を移動させるとともに発電機のうち4機を2機に統合し、1号機が出力3万3300kWで営業運転を開始した。
2号機も5月に稼働、合計で約8万1000世帯分
塚原発電所2号機も5月に運転開始の予定で、こちらも出力が3万3300kW。運転中の5号機を含めて全体の出力が6万7050 kWになり、年間の発電量は約2億4360万kWh。一般家庭の電力消費量で約8万1000世帯分に相当するという。
塚原発電所は1938年(昭和13年)に商業運転を開始した。塚原ダムは「近代化産業遺産」の認定も受けており、九州電力のダム・発電所ツアーでも見学先の1つとなっている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
九州電力 リリース
http://www.kyuden.co.jp/press_h200415-1.html