電気自動車・蓄電池・太陽光発電等を活用した実証試験
北陸電力株式会社は12月25日、富山市奥井町の同社社宅にて、電気自動車、蓄電池、太陽光発電を設置し、EMS(エネルギーマネジメントシステム)を用いて、同社が電力の使用状況等を把握しながら各機器を最適に制御する実証試験を、2019年1月から実施すると発表した。
再エネの導入拡大から太陽光発電が普及し、一般家庭でも電気を蓄えて利用できるV2H(Vehicle to Home)機器を併設した電気自動車や蓄電池の普及が始まっている。
また今後、特に一世帯当たりの自動車保有台数が多い北陸地域では、家庭に複数の電気自動車が導入されることが想定されるという。
そこで同社は、電気自動車3台と蓄電池および太陽光発電等を一戸の家庭に設置し、EMSを利用して太陽光発電の状況や家庭の電力使用状況を把握しながら、電気自動車と蓄電池の充放電やエコキュート等の稼働を遠隔制御するという。
これにより、顧客が意識せずに電気を最適に利用できるようにする技術・ノウハウを確立することを目的とした試験を行うとしている。
停電時も継続して電気を利用可能にする技術の確立も
さらに、災害等での停電への備えとして、太陽光発電と蓄電池・電気自動車からの給電により、系統電源が停電した場合でも継続して電気を利用可能にする技術・ノウハウの確立も目指すとのこと。
また、3台設置する電気自動車については、社宅入居者全体でカーシェア利用することで、将来のカーシェアサービス検討に向けた基礎データとするほか、実証試験で得られた知見やノウハウを活用することで、新たな事業・サービスを検討していくとしている。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
北陸電力株式会社 プレスリリース
http://www.rikuden.co.jp/press/attach/18122501.pdf