「いちしろ水力発電所」の建設計画を発表
中部電力株式会社は12月11日、静岡県榛原郡川根本町にて、大井川水力発電所における維持流量放流設備の未利用落差を利用した、「いちしろ水力発電所」を建設することを決定したと発表した。
同発電所は、有効落差が約10.6mで最大使用水量が2.00m3/sとなる最大出力160kWの維持流量発電所で、想定年間発電量は約135万kWhを見込んでいて、これは一般家庭約430世帯分の年間使用電力量に相当する規模となる。また、これによるCO2削減量は、年間640トン程度とのこと。
この工事着手は2020年度を、また運転開始は2021年度を予定していて、今後同社は、地元自治体など地域や関係各所に理解と協力を得ながら、開発を進めていくとしている。
なお同社の水力発電所としては、2018年3月末現在で、197ヵ所の発電所にて出力5,458,940kWの発電を行っていて、この内、大井川水系では合計14ヵ所にて出力610,990kWと、全体の約11%となる発電を行っている。
水力発電は安定した発電電力量を期待
また同社は、エネルギー自給率の向上と低炭素社会の実現に向け、再生可能エネルギーの開発を積極的に進めていて、中でも水力発電は、安定した発電電力量を期待できるとみている。
このため同社は、引き続き一般水力や維持流量発電所の開発に努めるほか、既設水力発電所の設備改修による出力と発電電力量の向上についても、計画的に進めていくとのこと。
(画像はプレスリリース別紙より)
▼外部リンク
中部電力株式会社 プレスリリース
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/(別紙)発電所設置イメージ図と概略位置図
https://www.chuden.co.jp/corporate/publicity/中部電力の水力発電所
http://www.chuden.co.jp/energy/ene_energy/water/