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関西電力 VPP補助システム「K-VIPs」運用開始

  • 2019年7月10日
  • エネクトニュース
VPPを補助する「K-VIPs」
2019年7月1日、関西電力株式会社は、バーチャルパワープラント(VPP)の運営を補助する統合プラットフォームシステム「K-VIPs(Kanden Vpp Integrated Platform system)」の運用開始を発表した。

関西電力株式会社は、アグリゲータとしての側面も持つが、調整力は原則的に公募の方法で調達することが改正電事法により定められている。関西電力株式会社では、電源Ⅰ´厳気象対応調整力を、契約する公共施設や工場などから調達しており、今回発表された「K-VIPs」は、調整力の供給側が利用するものだ。

「K-VIPs」を活用することで、デマンドレスポンスのベースラインを知ることができる。さらには、デマンドレスポンスの達成状況を把握し、いつでも確認できるようになり、調整力提供の報酬算定に係わる情報を集約して管理することによって、収支管理の効率が上がるとされている。

エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネス
太陽光発電をはじめとする再生可能エネルギーが急激に増加したことにより、エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネスに関心が高まった。再生可能エネルギーの急増は、固定価格買取制度(FIT制度)が大きく影響している。

2018年7月に公表された第5次エネルギー基本計画では、再生可能エネルギーの主力電源化に向けた取組が明示された。特に、太陽光と風力は低コストでの導入が世界的に拡大していることを受けて、日本の安定した長期の主力電源化に向けた大量導入を進めるとされた。

そこで課題となってくるのが調整力の確保である。再生可能エネルギーは天候による出力の変化が避けて通れないため、主力電源とするには、デマンドレスポンスを用いて、瞬間的に需要と供給を一致させる必要がある。

調整力の確保
貯蔵できないという特徴を持つ電力は、電力の品質を左右する周波数を保持するためにも、常に需給のバランスを取り続けなければならない。

これまで、調整力は火力発電所など大型発電所に頼ってきたが、電気事業法改正による電力自由化と、再生可能エネルギー増加が目覚ましい現在、太陽光や蓄電池など、家庭や工場などが持つ分散型エネルギーリソースをIoTによって活用する、バーチャルパワープラント(VPP)に大きな期待が寄せられている。

エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネスではバーチャルパワープラント(VPP)を活用する。VPPはIoTを利用したエネルギーマネジメントのことで、電力の需給バランスを調整する仕組みを仮想発電所(バーチャルパワープラント(VPP))と呼ぶものである。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

関西電力株式会社プレスリリース
https://www.kepco.co.jp/corporate/pr/2019/0701_2j.html

第5次エネルギー基本計画
https://www.enecho.meti.go.jp/

経済産業省資源エネルギー庁
https://www.enecho.meti.go.jp/

エネルギー・リソース・アグリゲーション・ビジネスハンドブック
https://www.enecho.meti.go.jp/

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