市民参加型クラウドファンディングによる太陽光発電所
太陽光発電事業を中核とした再生可能エネルギーの普及促進を展開している株式会社エコスタイルは3月6日、大阪府泉大津市と「第2泉大津市民共同発電所(太陽光発電所)」に関する協定を締結したと発表した。民間企業との直接提携による市民共同発電所事業は、大阪府内で初めて。
同発電所は、市民出資による市民参加型スキームで建設されることが特徴。同社の「エコの輪クラウドファンディング」で出資を募る。発電した電気を固定価格で電力会社等へ売却し、売電収入により得た利益から出資者へ分配するスキームだ。
地域の電力自給自足や減災、環境教育に貢献
同発電所は、非常時にパワーコンディショナーを自立運転に切り替えることにより、発電所から直接電力の供給を行えるように設計。同社は、平常時には地域における電力の自給自足を行い、非常時には電源供給による地域減災の役割を担うとしている。
また、同協定書では、同社が事業を通じて市内の子どもたちに向けた環境教育に努めることも盛り込まれた。売電による利益の一部は子どもたちに向けた「太陽光発電所の意義と地球温暖化や減災への対策」に関する環境教育等の活動に還元。次世代へ再エネの重要性と地球環境を守ることを学ぶ機会を設けることが計画されている。
2020年までのエコアクションプラン
同市では、2012年3月に「泉大津市第二次環境基本計画」を策定し、同年10月に2020年までのエコアクションプランを公開。地球温暖化対策に市を挙げて取り組んでいる。この動きが今般の協定につながった。
今後は、3月11日と18日に市民に対する同事業の説明会が開催され、5月上旬には開所式セレモニーが開かれる予定。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
エコスタイル株式会社 プレスリリース
https://www.eco-st.co.jp/image/press/170306_press.pdfエコの輪クラウドファンディング ウェブサイト
https://www.ecostyle-fund.com/