24時間の発電量がなんと21万6000kWh
三菱重工グループは2月3日、傘下のMHIヴェスタスが風力発電設備の実験で、24時間で21万6000kWhという世界最高の発電量を記録したと発表した。
MHIヴェスタスは、三菱重工がデンマークのヴェスタス社と共同出資で設立した洋上風力発電設備の会社で、ヨーロッパの洋上風力市場での実績を誇る。現在の主力商品V164-8.0MWは今年1月にドイツの風力発電プロジェクトで56基受注、昨年12月にはベルギーのプロジェクト向けにも44基を受注した。
英国向けの発電機をベースとした新モデル
今回の世界記録は、英国向けのプロジェクトにすでに据え付けた発電機をベースとした新モデルで、このプロジェクトでもV164-8.0MW32基が設置されている。
新モデルはデンマーク北部の試験場における陸上実験で、特定の条件下で出力9000kWを実現、24時間継続運転して1基の風力発電設備としては世界最高の発電量を達成した。定格出力を1割以上回る持続運転で、モデルの信頼性を示すことにもなった。
このモデルを出力9000kWで市場に投入できれば、発電機の設置数削減で風力発電に必要な投資費用の削減も可能になると同社は期待している。
(画像はプレスリリースより)
▼外部リンク
三菱重工 リリース
https://www.mhi.co.jp/news/story/170203.html