当面は特別高圧・高圧の客を対象に、東京支社を窓口に
北海道電力株式会社(以下「北海道電力」)は10月11日、来月から首都圏エリアで電力販売を開始すると発表した。同社の決定は、事業領域の拡大による成長戦略の一つだとしている。
11月から開始される電力販売は、首都圏の特別高圧・高圧の客を対象とし、販売する電力の調達は、北海道外で行う方針だとしている。営業担当窓口は10月中は北海道電力の営業部法人サービスグループ、11月以後は同社の東京支社に窓口を設置する予定。
将来は家庭用なども含め、低圧の販売も検討
電力自由化は1995年に始まり、高圧から低圧へと段階的に進められ、今年の4月に完全自由化された。かつて地域ごとに1企業が供給を独占していた市場に、自由競争を導入して経営の効率化を図る狙いがあった。
北海道電力では現在点検中の泊発電所の早期稼働再開に向けて安全性の向上に取り組むほか、自由化で競争の激しくなった市場での成長戦略に取り組んでいる。従来独占市場であった電力サービスに新しい企業が参入してくる中、自らも別の市場に参入していこうという市場拡大戦略だ。
同社では、首都圏エリアでの家庭用などを含めた低圧電力の販売も、今後の競争状況などを踏まえて検討していくとしている。
▼外部リンク
北海道電力 リリース
http://www.hepco.co.jp/info/2016/1204484_1693.html