岩手県大船渡市に新会社設立、国内最大規模の発電所を
太平洋セメントはイーレックスとの共同出資で、岩手県大船渡市に新会社「大船渡発電」を設立、バイオマス発電所を設立する計画を発表した。
発電所は太平洋セメントの大船渡工場敷地内で8月に着工の予定、電力供給は2019年秋から約20年間を見込んでいる。発電規模は75MW、年間発電量は約48万MWh、一般家庭約11万世帯分の電力消費量に相当する、国内最大規模のバイオマス発電所だ。
木質バイオマス発電、電力はイーレックスに売電
今回の総事業費は約235億円で、新会社には太平洋セメントが65%イーレックスが35%出資する。新会社が発電・施設の管理などを行い、得られた電力は「再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)」を利用してイーレックスに売電される。
同社のバイオマス燃料には主にパーム椰子殻を予定しており、パーム油製造段階で不要になる椰子殻をタイとマレーシアの会社と共同研究で、バイオマス発電の燃料にすることに成功したという。
従来廃棄されていた椰子殻を安定的に入手して燃料とし、バイオマス発電によって年間約28万5000トンのCO2削減に貢献する予想だという。
▼外部リンク
太平洋セメント リリース
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