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NEDOなど、「電力・水素複合エネルギー貯蔵システム」の実証運転開始

  • 2017年8月27日
  • エネクトニュース
仙台市茂庭浄水場にシステム設置し実証運転を開始
NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)と国立大学法人東北大学および株式会社前川製作所は8月25日、仙台市茂庭浄水場に、新たに考案・開発した「電力・水素複合エネルギー貯蔵システム」を設置して実証運転を開始したと発表した。

6年前の東日本大震災時には、数多くの自家用発電機が非常用電源として使用されたが、メンテナンス不足による動作不良や燃料不足など、各種トラブルが発生したことから、仙台市では丸一日以上の停電となり、浄水場の機能維持が難しかったという。

外部からの燃料調達に依存しない大容量非常用電源
そこでNEDOの事業として、東北大学と前川製作所はこのほど、大容量化と小型化し易い水電解装置・燃料電池・水素貯蔵システムとともに、高効率で耐久・即応性に優れた電気二重層キャパシタ等の電力貯蔵装置を組み合わせた、新しいシステムを考案・開発したもの。

新開発の「電力・水素複合エネルギー貯蔵システム」は、平常時における太陽光発電の有効利用だけでなく、非常用電源として長時間のエネルギー安定供給も可能となるもので、このほど、同浄水場の20kW太陽光パネルを用いた実証システムが完成し、実証運転を開始したとのこと。

同システムの実証運転を通じて、「外部からの燃料調達に依存しない大容量非常用電源」技術の確立を行い、災害時に停電が発生しても安定した継続運転が可能な次世代の浄水場実現を目指すとしている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

NEDO プレスリリース
http://www.nedo.go.jp/news/press/AA5_100823.html

 

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