“廃棄物処理の町”イメージ払拭へ
再生可能エネルギー関係の事業を手がける株式会社エコスタイルは5月25日、福井県の廃棄物処分場跡地において、太陽光発電事業を開始すると発表した。
事業実施場所となるのは、同県小浜市仏谷地区にある市有地。仏谷地区では1986年から2008年まで廃棄物処分場が運営されていた。そのイメージが強いため、地域住民には「“廃棄物処理の町”としてのイメージを子どもたちへ引き継ぎたくない」という想いがあったという。
同事業の発電容量は495kWで、24円/kWhにて売電する。20年間での予測総発電量は12,882,610kWhを見込んでいる。6月末日には竣工し、7月29日には開所式が開催される予定だ。
減災・教育・雇用に貢献
同発電事業は、非常時に独立電源として開放。また、ポータブル蓄電池を同地区に寄贈し、停電時の非常用電源として減災機能を担う。
また、子どもたちに対し、再生可能エネルギーによる地球温暖化対策等について環境教育を実施する。
さらに、草刈り等の維持管理業務を地元シルバー人材へ委託することで雇用を創出する予定だという。
処分場への太陽光発電導入へ国もガイドライン
2030年までに埋め立てが終了する廃棄物処分場は、全国で3,000か所以上になると予測され、今後、処分場跡地は増加していく見込みだ。
このような状況を受け、環境省は、処分場跡地への太陽光発電を導入することを後押ししている。また、導入・運用に当たっては、ガイドラインを設け、事業者への技術水準を求めている。
エコスタイルは、同ガイドラインを遵守し、長期間にわたる事業を継続。今後も地域住民と共同して地域課題を解決する発電所の活用を全国展開していくとしている。
(画像はプレスリリースより)
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https://www.eco-st.co.jp/archives/6231