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ST社のSiCパワー半導体、変圧器内蔵型EV用ポータブル充電器に採用

  • 2016年6月9日
  • エネクトニュース
Zaptec社の市場初となるポータブルEV用充電器「ZapCharger Portable」
世界有数の半導体ソリューション事業を展開するSTマイクロエレクトロニクスは、世界初の特許済み変圧器で、IoE(Internet of Energy)の可能性を広げる企業Zaptecの、市場初となるポータブルな変圧器内蔵型EV用充電器「ZapCharger Portable」に、同社のSiC(炭化ケイ素)パワー半導体が採用されたと発表した。

ST社の「SiCパワーMOSFET」が、「ZapCharger」の高いパフォーマンスに貢献
あらゆるグリッドに接続された各種EVに対応する、市場初のポータブル変圧器内蔵型EV用充電器となる、Zaptec社の「ZapCharger Portable」には、ST社の高耐圧SiCパワー半導体「SiCパワーMOSFET」が32個搭載されている。

その「SiCパワーMOSFET」の卓越した電力変換性能は、「ZapCharger Portable」において、コンパクトでパワフルかつ電力効率97%を実現するなど、高効率な電力変換に貢献している。

また「SiCパワーMOSFET」は、従来のシリコン製品よりも耐電圧性で耐電流性そして耐熱性に優れるため、高速なスイッチングが可能となり、同等の製品に比べ1/10の重量とサイズを実現するなど、設計の小型軽量化とシステムの効率化、およびシンプルな冷却構造を可能としている。

バッテリー充電問題解消でEVの普及推進に貢献
Zaptecの最高執行責任者(COO)であるJonas Helmikstol氏は、
「Zaptecが重視したのは、性能を妥協することなく充電器全体を小型化できる、超高効率のパワー技術を見つけることで、STのSiCパワー半導体はこれに完全に一致しました。信頼できる強力なパートナーであるSTの支援は、ユーザ体験を変革するZaptecのアイデアの製品化に貢献しました。持ち運び可能な充電器が『走行距離に対する不安』を解消し、世界中でEVの普及を加速させます。」 (ニュースリリースより)

と、同製品によってEVの普及を後押しすることになると、期待を込めたコメントをしている。

(画像はプレスリリースより)


▼外部リンク

STマイクロエレクトロニクス ニュースリリース
http://www.st.com/content/st_com/ja/about/media-center/

STマイクロエレクトロニクス
http://www.st-japan.co.jp/

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