日本が誇る四季折々の魅力に迫る季節の絶景特集。まだ知られざる四季折々の表情を見せてくれる日本の風景に改めて魅了されたという人も多いはず。
今回は、宮城県が誇る春の絶景・風物詩をピックアップ。
日本の各地に息を呑むような素晴らしい景色が広がっています。これからの旅の参考にどうぞ!
刈田郡蔵王町にある、宮城県最大規模を誇るスキー場。
冬のスキーはもちろん、夏はトレッキング、秋は紅葉や芋煮会など、一年を通じて楽しむことができる。
春になると、なんとゲレンデの一面に30種以上、約50万株のスイセンが咲き誇り、見渡すかぎり黄色のロマンチックな景色を堪能できる。見ごろは例年4月下旬〜5月中旬。
レストランも併設されているので、ゆっくり過ごすことができる。たけのこが販売されることがあるので、お土産にも。
みやぎ蔵王えぼしリゾートのスイセン(みやぎざおうえぼしリゾートのスイセン)
所在地 宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉
http://www.eboshi.co.jp/
春にかけて奥羽山脈から吹く強い風の影響で、何度となく大火に見舞われた加美町。室町時代から伝わる火伏せの舞いは、毎年4月29日に虎の威を借りて風を鎮めようと祈願したのが起源とされている。
火伏せの虎舞は、防災と家内安全を祈願するため、町内を色鮮やかな山車と虎がお囃子にのって練り歩く。祭りのクライマックスは、花楽小路「寅や」の屋根の上で披露される数匹の虎舞。屋根の下から見上げると、虎の舞いの勇壮さと迫力に圧倒される。
開催日:毎年4月29日
火伏せの虎舞(ひぶせのとらまい)
所在地 宮城県加美町中新田花楽小路
https://www.miyagi-kankou.or.jp/kakikomi/detail.php?id=1430
韓国済州の方言で、「通りから家に通じる狭い路地」という意味を持つオルレ。歩く道やトレッキングコースの代名詞として使われるようになり、幅の狭い小道を歩き、地域独特の景色や歴史背景がコースに組み込まれているのが特徴となっている。
宮城オルレの奥松島コースは、日本三景松島の東端に位置する「奥松島」の縄文からの歴史と自然を満喫できるコース。距離は10キロメートル、時間は5時間ほどのコースで、道中には、日本最大級の貝塚を見学できる「里史跡公園」や奥松島の風景を360度一望できる「大高森」など見どころがたくさん。
穏やかな海の上に島々が浮かぶ風景は、まるで絵画のような美しさ。
宮城オルレの奥松島コース(みやぎオルレのおくまつしまコース)
所在地 宮城県奥松島市
https://www.miyagiolle.jp/course/okumatsushima/
秋保温泉湯元付近にある渓谷。巨岩奇石が覆いかぶさるようにできた様子から磊々峡と名付けられたとされる。
名取川に削り取られてできた独特の峡谷美は、一度は訪れたい秋保の名勝。特に、新緑の季節は、青々とした渓谷沿いの木々の葉が風にそよぎ、心地がいい。
のぞき橋から続く遊歩道は約650メートル。「八間巌」「時雨滝」「天斧巌」など見所も多く、飽きずに楽しめる。特に「恋人の聖地」に認定されたハート型の岩のくぼみは、のぞき橋のから望めるのでお見逃しなく。
新緑の磊々峡(しんりょくのらいらいきょう)
所在地 宮城県仙台市太白区秋保町湯元
https://www.sentabi.jp/guidebook/attractions/74/
雄大な自然あふれる加美町の中心部にそびえる薬莱山。その麓にあるやくらいガーデンは、敷地面積15万平方メートル、栽培植物400種類からなる、東北最大規模の広大な庭園だ。
敷地内には、「ふるるの丘」や「ローズガーデン」、「ハーブガーデン」など8つのテーマの庭園があり、シーズンごとに美しい花々が咲き誇る。
春にはスイセンやチューリップ、菜の花やビオラが花を咲かせ、SNS映えスポットとしても人気がある。
特に5月下旬頃から「ふるるの丘」一面を埋め尽くす黄色い菜の花畑は圧巻で、展望台からは、この花畑と青空の鮮やかなコントラストが楽しめる。
やくらいガーデン(やくらいガーデン)
所在地 宮城県加美郡加美町字味ヶ袋やくらい原1-9
http://yakurai-garden.com/
蔵王連峰を越え、宮城県蔵王町と山形県上山市をつなぐ観光道路「蔵王エコーライン」。
冬に積もった雪を除雪を終えてできる全長約26キロメートルの「雪の回廊」は、4月下旬の開通から5月中旬頃まで見られる春の風物詩として、春の蔵王観光の目玉の一つとなっている。
最高積雪地点では約8メートルもの積雪になる雪の壁は迫力満点。真っ白な雪と、青空とのコントラストを見ながらのドライブは清々しい気分になれる。
蔵王エコーライン(ざおうエコーライン)
所在地 宮城県刈田郡蔵王町・七ヶ宿町
https://www.zao-machi.com/sightseeing_spot/205.html
西行戻しの松公園は、日本三景のひとつ、松島にある公園。
ユニークなネーミングは、西行法師が諸国行脚の際に、松の大木の下で出会った童子と禅問答をして敗れ、松島行きをあきらめたことが由来なのだそう。
春になると、園内の260あまりの桜が咲き誇り、展望台から望める桜に彩られた松島湾は宮城県ならではの絶景!
公園へのアクセスは、町道松島パノラマ線を利用するのがおすすめ。
西行戻しの松公園(さいぎょうもどしのまつこうえん)
所在地 宮城県宮城郡松島町松島犬田2
https://www.matsushima-kanko.com/miru/detail.php?id=137
日本三景のひとつ宮城県松島町にある円通院は、正保4年(1647)に建立された古刹。周りは瑞巌寺や五⼤堂など、厳粛な趣きのある場所に囲まれている。
紅葉の名所としても人気だが、4月下旬から初夏にかけて、みずみずしい新緑が見ごろを迎える。
なかでも本堂奥、三慧殿周辺の青もみじのトンネルが圧巻。円通院には、4つの庭があり、新緑で彩られた石庭「雲外天地の庭」も、春ならではの絶景だ。
円通院の新緑(えんつういんのしんりょく)
所在地 宮城県宮城郡松島町松島字町内67
http://www.entuuin.or.jp/
気仙沼市と旧本吉町の境にそびえる標高711メートルの山、徳仙丈山は、日本一のツツジの名所と呼ばれる景勝地。
50ヘクタールにわたり、50万本ものヤマツツジとレンゲツツジが自生し、例年5月中旬から下旬にかけて、山を真っ赤に染め上げる。
鮮やかなグリーンの新緑とのコントラストも圧巻。
山頂まではゆっくり歩いて約40分ほど。登山口付近から真っ赤なツツジが迎えてくれるため、山頂まで登らなてもツツジ鑑賞を楽しめる。
徳仙丈山のツツジ(とくせんじょうさんのツツジ)
所在地 宮城県気仙沼市赤岩物見
https://kesennuma-kanko.jp/tokusenjo2020/
宮城県柴田郡川崎町の釜房ダム湖畔に位置する、647.4ヘクタールにもおよぶ東北地方唯一の国営公園。
ボートに乗れたり、ノルディックウォーキングが楽しめたりなど、多くの人で賑わう人気スポットになっている。
春になると、スイセンやチューリップ、パンジーなどが園内のあちこちで咲き乱れるが、なかでも彩のひろば大花壇と満開の桜のコラボレーションは、カラフルな花が一堂に会し、見ごたえ抜群!
国営みちのく杜の湖畔公園(こくえいみちのくもりのこはんこうえん)
所在地 宮城県柴田郡川崎町大字小野字二本松53-9
https://michinoku-park.info/
文=CREA編集部