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キャンプの恵み

Vol.79 キャンプの中で学ぶもの

  • 2015年4月9日

 春になり暖かくなってくると、夏のキャンプの情報が流れ始めます。
 夏休みの過ごし方にもたくさんの選択肢がある時代です。「キャンプっていいのかな?」と考える親御さんも多いのではないでしょうか。さらにキャンプには、家族で行く「ファミリーキャンプ」という選択肢もあるわけで、どっちを選べばよいのか悩んでしまいますね。

体験の共有  実際のところ、家族で行くキャンプも子どもだけで参加するキャンプも、子ども自身にとってはどちらも有意義なものです。どちらかが特に優れているというわけではなく、どっちがよいかと聞かれても、「どちらもよいですよ」と答えるしかありません。
 ただ、そこで得られる経験の質は、それぞれに違うと言えます。キャンプのような複数の人で行う体験活動においては、そこに生じる「体験の共有」の中に大切な学びがあります。よく知った家族の間で生じる共有と、一期一会のグループの中で生じる共有はまったく別のもので、そこで得られる学びもまた違ったものになります。
キャンプの体験  たとえば、子どもだけで参加するキャンプには、ファミリーキャンプと違って「初めて会う人たちと仲よくできるだろうか‥」という不安があるものです。ほかの人からどんな反応があるかわからないから、好きなものを「好き」と言うのにも少し勇気がいります。自分とは価値観が大きく違う人に出会って、面食らうことだってあるかもしれません。それでも、気持ちの微調整をしながら体験を共有しているうちに、徐々に最初の不安が消えていきます。そうしてキャンプが終わるころには、好きとおもうものの範囲が少し広がっていたり、自分と考えの違う人と共存していく術を学ぶことができていたりするのです。だから数日のキャンプのあとには、ずいぶんと成長した我が子に出会えるはずです。

 そろそろ夏キャンプのパンフレット配布や説明会が始まるころです。夏休みの選択肢のひとつとしてキャンプへの参加を検討いただけるとうれしいです。



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