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キャンプの恵み

Vol.121 ロボット犬

  • 2017年2月2日
  • (社)日本キャンプ協会

 顧問は落ち込んでいました。

 大学時代のサークルの顧問が飼っていた“おとら”(猫)が亡くなりました。長い間、二人(一人と一匹)で過ごしてきたこともあり、ショックはかなり大きかったようです。

 おとらは大人しく落ち着いた猫でした。私たちは第二の“おかん”ならぬ顧問の家にお邪魔することも多く、おとらは出迎えていつも私たちと遊んでくれました。特技は「おはよう」と鳴くことで、何度も「おはよう」と話しかけましたが、結局は顧問の前でしか鳴かず、私としてはとても残念でした。

 先日、顧問の家に遊びに行ったところ、おとらの小さな仏壇がありました。しっかりとお葬式をして見送ったそうです。
 ふと仏壇の下に目をやると、犬のおもちゃが見えました。顧問に「これは?」と尋ねたところ、「ショックを受けている私を見るに見かねて親戚が買ってくれた」とのこと。両手に収まるくらいのサイズで、頭を撫でて話しかけると反応してくれます。「お座り」と言うとお座りをしたり、「おやすみ」と言うと伏せて寝たり、色々言葉を覚えては反応してくれるそうです。

 はじめはロボットと遊んでいる50代女性の顧問を見て、失礼ながら痛々しく見えていたのが正直なところでした。しかし、「日頃一人で生活していて寂しいときに話しかける相手がロボットか、やっぱり寂しいな」と思いつつも、世話焼きで寂しがり屋な顧問の性格を想像すると、ロボットであっても、家族のような癒しになっているんじゃないかと思えてきました。

 当たり前のことではありますが、命のあるなし、人・動物・物、心の支えって何でもいいんですよね。
 キャンプはどうなのかな。誰かの支えになっていたらいいな。    (Show)

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