2016年4月16日埼玉県比企郡吉見のヤマザキの森に「自然と触れ合うのが好き!」という20代から50代の男女10数名が集まりました。
今日一日自然と触れ合えるのを楽しみに東京や千葉、そして地元から駆けつけてきた参加者たち
昨年秋からツリーハウス作りに魅力を感じ参加。今は広報担当として活動内容を発信している
まずは自分たちが活動する森を知るために「春の植物観察」として周囲を散策。
地元の森の先生、松崎さんが森の中を案内してくれます。「今は新緑の季節。新芽の緑、明るい陽射しで透きとおる若葉の緑、赤い緑など様々な緑があるので、それを五感で感じて欲しい」松崎さんは一つひとつ丁寧に説明していきます。
松崎さんの説明を真剣に聞く参加者たち
太田道灌の山吹伝説から山吹の花を説明 「七重八重花は咲けども山吹の(実)みのひとつだになきぞかなしき」
その後は「笹刈り」の作業、今回は2年前に刈ったところを刈ります。あっという間に笹は伸びてきてしまうのですが、何度も刈ることで成長スピードが遅くなってきます。
笹を刈ると地面に光が当たり、様々な植物が生えて、その植物目当てに虫がきて、その虫を食べに鳥がやってくるといった具合に豊かな生物多様性が形成されていきます。昔は笹刈りをして、落ち葉をためて腐葉土を作り、自分たちの畑で腐葉土を使うといった人の管理によって、その自然環境が保たれる山でした。でも今は科学肥料を使うことが多くなったことで笹刈りをする人が減ってしまいました。
背丈ほど伸びた笹を地面スレスレのところからノコギリで刈っていきます
笹刈りをしたところは地面が見えるようになりました
そしてお昼は旬のタケノコをふんだんに使った料理をいただきます。食べた後は昼寝をしたり、写真撮影をしたりと各々自分の時間を過ごします。
ボリューム満点の食事たち。その美味しさにみんな自然と笑顔になります
以前、笹刈りをしてキレイになった森の中で鳥の鳴き声を聞きながら昼食休憩
午後からは「ツリーハウス制作」ツリーハウスの壁を作っていきます。参加者のほとんどは日頃ノコギリやトンカチは使わないのでぎこちない手つきでしたが、コツを教えてもらうと後半は見違えるように上手になりました。そして時間ができた人たちは「薪割り」を体験。小出さんの「今のは良いね!」「腰が入ってる!」といった掛け声で何度もオノを振り下ろすことで薪が割れていきます。
ツリーハウスの壁を作っていきます。まずはみんなで真剣に説明を聞きます
作業で難しいところは教えてもらいながら進めます
小出さんに薪割りを教えてもらいます。1回では割れないので何度も挑戦!
ツリーハウスの上からの眺望は最高です
日が傾きはじめた頃「今年は今ままで、笹刈りをしてきたおかげで、色んな野草が咲くようになってきたので、 植物をはじめ、自然をじっくり観察したり、現在建築中のツリーハウスを7月には完成させ、秋から2棟目を作ったり、野菜づくりもチャレンジしてみんなで味わいたいと計画しています。また参加してください」といった小出さんからの締めの挨拶で今日の活動は終了しました。
今後関わる人たちをもっと増やしていきたいですね。特に都市と農山村の交流を図るために、もっと地元の人たちを巻き込み自然環境の保全と地域の活性化を進めながらやっていきたいと考えています。雑木林の散策や伐採、薪づくりなどを通じて里山の現状を知り、山の保全活動を行うなど山の自然が災害を防いでいること、都市と山が密接な関係にあることを体感的に学んでいって欲しいと思います。
試行錯誤を繰り返しながらツリーハウスを制作中なので、できあがった後の使い方はまだ決まっていないので参加している人と一緒に考えていきます。埼玉県の雑木林では、気軽に楽しみながら参加して頂くため、午前中は笹刈りや伐採などの保全作業を行い、午後はツリーハウスづくりや自然散策、森のカフェなど、自然と親しむ時間としています。里山が好き、自然が好き、ツリーハウスが好き、薪割りしたい、薪がほしい、楽しいことが好き!といった方、ご一緒しませんか?参加者層も20代~30代の方が多く、和気あいあいとした活動です。お気軽にご参加をお待ちしています!
・5月の活動日
5月7日(土)10時~15時30分、5月21日(土)10時~15時30分
・活動場所
埼玉県比企郡吉見町
・申込み方法
参加希望の方は、(1)お名前、(2)年齢、(3)住所、(4)電話番号、(5)メールアドレス、(6)同伴者のお名前と年齢の(1)~(6)を明記し、実施4日前までに、ナチュラルリングトラストまでお申込みください。
ファックス:03-6912-5330
メール:info●natural-ring-trust.org ※●を@に変え送信ください。
・活動詳細はこちら [facebook]NPO法人 ナチュラルリングトラスト