A: 内閣府が2011年に行った「高齢者の居場所と出番に関する事例調査」の結果によると、高齢者による社会参加活動や場づくりが各地で進められている。具体的な活動内容としては、介護や子育て、見守り、世代間交流、援農、技能継承、観光ボランティアなどがある。新潟市では、空き家を利用したお年寄りや子どもの居場所づくりを行っている。鹿児島県の阿久根市では、地域の文化や歴史などについて、高齢者が子どもに読み聞かせる活動を実施している。埼玉県の上尾市では、会社員のOBが子どもに竹トンボづくりなどを指導している。
A: シニア層が自分の経験などを生かして社会の一員として行うボランティア活動が、シニアボランティアだ。シニアボランティアはさまざまな場面で活動しており、海外でがんばっている人も多い。JICAのシニア海外ボランティア事業には、40歳から69歳までの人が参加でき、要請される職種は約200に及ぶ。環境関連では、コミュニティ開発、上下水道、廃棄物処理、森林保全、再生可能エネルギー、環境教育などがある。