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「ワークキャンプ」 詳細解説

読み:
わーくきゃんぷ
英名:
Work Camp

ワークキャンプは、井戸掘りや植林など、地域の実情に即した作業を現地の人々とともに行うボランティアプロジェクトだ。ワークキャンプの参加者が現地の人々と共同で作業を行い、交流することを通じて、環境や文化、農村開発などの分野における相互理解を深め、考え方や生き方を学ぶことができる。これが、海外の現状を自分の目で見ることにより、国際協力のあり方などを考えることを目的としたスタディーツアーとの違いだ。ただし、最近はスタディーツアーやエコツアーの中にもワークキャンプと同じような活動を現地で行うプログラムがあり、単純に区別することはできなくなっている。

地域に社会全体で取り組むべき問題が増えつつあるなか、多様なバックグラウンドをもつ参加者がともに暮らして作業を行い、問題に直面しても一緒に解決する体験に参加することは貴重な経験になる。ワークキャンプのテーマで最も多いのが、途上国での植林活動や井戸掘り、教育支援などを行う国際協力だ。このほかにも、遊歩道の整備やウミガメ保護などを行う環境保護、福祉施設での活動、農業、お祭り運営―など多岐にわたる。

近年、国際協力分野で活動するNGO/NPOによって多くのワークキャンプが企画され、たくさんの人が途上国を訪れて井戸掘りや植林などのボランティア活動に取り組んでいる。1990年に海外ワークキャンプ参加者により設立された日本国際ワークキャンプセンター(NICE)は、日本国内やアジアなど海外各地で国際ワークキャンプを主催しており、世界の国際ワークキャンプへ日本人を派遣する窓口にもなっている。NICEによると、2009年には283事業を主催し、3425人がワークキャンプに参加。705人の海外ボランティアを派遣したという。

一方、国内では、兵庫県などで過疎化した農山村地域を活性化することを目的として、都市の若者が一定期間滞在して農業体験や地域づくりに参加する「ワークキャンプによる新しいふるさとづくり」が行われている。また、ワークキャンプなどの場で活動するリーダーを育成するために、「全国ワークキャンプフォーラム」が行われている。

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