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「グリーン開発メカニズム」 Q&A解説

読み:
ぐりーんかいはつめかにずむ
英名:
Green Development Mechanism(GDM)
  • Q: なぜGDMが必要なのか?
    生物多様性を保全するためにはすでに国際条約があるのに、GDMが必要とされる理由は?

    A: グリーン開発メカニズム(GDM)は、失われつつある生物多様性を守る資金を調達するための国際的な資金メカニズムだ。生物多様性を保全するための国際的な枠組みとして生物多様性条約があるが、同条約だけでは開発途上国における生物多様性の喪失に対応するのは難しい。GDMは、先進国など生物多様性の需要側から、途上国などの供給側へと保全のための資金を継続的に移転することを目的としており、従来の資金供給の枠組みより長期的かつ大規模な点が特長だ。

  • Q: GDMの実現に必要なものは?
    GDMを実現するためには、どんな主体によるどのような取り組みが必要なのだろうが?

    A: 生物多様性の保全資金を、市場メカニズムを活用して調達しようというグリーン開発メカニズム(GDM)。2009年2月にオランダで行われた専門家ワークショップでまとめられた報告書は、GDMを実現するために、各国の政府や地方自治体、国際機関などが、それぞれの役割を果たす必要があると指摘している。たとえば、生物多様性から得られるさまざまな利益配分やその執行については、地方自治体の運営による部分が少なくない。また、生物多様性の全体的な供給量や代償措置に関する判断などは、政府が行うことになる。さらに国際機関には、生物多様性に関する情報提供や、各国が約束したプログラムの実施に対する保証の付与などの役割が求められる。

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