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「エコジョーズ」 詳細解説

読み:
エコジョーズは、お湯をわかす時に発生する排気ガスから熱を回収・再利用して、エネルギーを効率よく使うガス給湯器だ。ガスの使用量が少
英名:
Eco-Jozu

家庭部門、つまり私たちのくらしにおける二酸化炭素(CO2)の排出量が増加している中、エネルギーを効率よく使う技術や製品の需要が高まっている。エコジョーズは、お湯をわかす時に発生する排気ガスから熱を回収し、再利用することでエネルギーを効率よく使うガス給湯器だ。正式には「潜熱回収型高効率ガス給湯器」という。従来のガス給湯器では、使用するガスの約2割が放熱や排気ガスとして捨てられていたが、二次熱交換器を搭載することにより、熱を回収して再利用ことが可能となり、熱効率を約95%にまで高めた。

エコジョーズはまた、ガスの使用量を抑えるためCO2排出量を減らすことに成功している。東京ガスのデータによると、大気中に不要な熱を出さないため、CO2排出量を約13%削減する。さらに、ガス代を年間で約1万円節約することができる。本体の大きさは従来のガス給湯器とほとんど変わらず、設置や維持管理がしやすい。必要な時に必要な量のお湯をつくるので湯切れがなく、湯あまりもないなど、使い勝手のよさも大きな利点だ。

国は、エコジョーズなど高効率な給湯器の導入に対する補助制度を設けて、普及を図っている。(社)日本ガス石油機器工業会などによると、エコジョーズは2002年10月に本格販売が始まって以来、2008年11月末までに103万2000台が出荷されている。これによるCO2削減効果は、約30万tに及ぶ。また、政府は2008年7月に閣議決定した「低炭素社会づくり行動計画」で、地球温暖化対策を進めるため、エコジョーズなどの潜熱回収型給湯器を2010年度までに最大で326万台普及することを目標として掲げている。一方、ガス会社は、宿舎や庁舎などへの導入についてもエコジョーズのメリットは大きいとしている。

熱エネルギーを高効率に利用する技術として、エコジョーズのほかにも都市ガスで発電するエコウィルや、電気と大気中の熱を使ってお湯をわかすヒートポンプ式電気給湯器のエコキュートなど、さまざまな製品がある。こうした技術をうまく組み合わせて利用することが、家庭での省エネとCO2削減につながる。

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