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「宙ガール」 詳細解説

読み:
そらがーる
英名:
Sora-Girl

人間は、古代から宇宙に強い関心をもち、観察し続けてきた。今から約5000年前にメソポタミア地方のカルディア人が、星と星を線で結び動物などに見立てたのが、星座の始まりとなったといわれている。ほかにも、現在のヨーロッパやアジア、そして日本で、人々は独自の方法や考え方に基づき宇宙を観察し、さまざまな宇宙観を醸成してきた。また、事の吉兆を占ったり、航海や旅行の際に方角を知る目安にしたりするのにも星や宇宙に関する知識が用いられてきた。

20世紀に入って人類が宇宙に進出し、宇宙や星のことが詳しくわかるようになると、宇宙に関する知識はより身近なものとなった。地球温暖化など地球環境について知る際にも、宇宙からの観測結果が活用されている。日本でも各地でプラネタリウムが建設され、高性能な望遠鏡が入手しやすくなり、天文台の一般公開が行われ、天文ファンのすそ野は一気に広がった。とくに近年、宇宙や星に興味をもつ女性が増えており、「宙(そら)ガール」と呼ばれている。

宙ガール」は、光学機器大手の(株)ビクセンによる登録商標となっている。天体望遠鏡や双眼鏡、顕微鏡などの製造・販売などを行っている同社は、天文ファンに向けた情報発信やイベントの開催などに力を入れており、「宙ガール」向けの専門サイトも開設している。2014年11月には、長野県の野辺山高原で「野辺山×宙ガール『手ぶらde星空観賞会2014』」が行われ、宇宙に興味をもつ多くの人が参加した。

各地にある天文台などの関連施設も、「宙ガール」の普及に努めている。兵庫県の明石市立天文科学館は、「宙ガール」養成講座を実施しており、全回参加した人に「宙ガール免許皆伝」を授与している。また、熊本県の清和高原天文台も、「宙ガール認定式」を行っている。女性向けの星空写真入門講座なども盛況だ。

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