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「諫早湾」 Q&A解説

読み:
いさはやわん
英名:
Isahaya Bay
  • Q: 諫早湾問題はどうなる?
    諫早湾の干拓をめぐる関係者の意見は大きく違う。これからどうなる?

    A: 諫早湾干拓事業は2007年に完了し、干拓後の農地では入植者による牧草の管理栽培などが行われている。しかし、沿岸4県の漁業者らが水質悪化を理由に国を相手に堤防撤去や排水門の常時開門などを求めた訴訟の控訴審で、福岡高裁は2010年に排水門の5年間常時開門を命じ、国が上告を断念したことで状況は大きく変わった。長崎県は、国が開門を行えば営農や防災の面で大きな障害が生じるとして反対しているが、佐賀県は海の再生という観点から開門に肯定的な立場だ。一方、2011年4月に、干拓地に入植した農業者らが国を相手に開門差し止めを求める訴訟を起こした。この訴えに対し長崎地裁は2013年11月、国による開門を禁じる仮処分の決定を下した。諫早湾干拓事業をめぐる争いは大きな分岐点を迎えている。

  • Q: 有明海にすむ生物は?
    諫早湾がある有明海には、本来どのような生物が生息しているのだろうか?

    A: 諫早湾がある有明海には、ムツゴロウ、トビハゼ、ワラスボなどの同湾特有の魚類や、ウミタケ、タイラギ、ミドリシャミセンガイなどの貝類、シオマネキ、アシハラガニ、ヤマトオサガニなどの甲殻類がいる。また、えさとなるカニや貝を求めて、クロツラヘラサギ、メダイチドリ、チュウシャクシギなどの渡り鳥が飛来する。さらに、干潟や海辺には、シチメンソウ、ハママツナ、ホソバノハマアカザなどの塩性植物が生えている。このように、有明海と諫早湾の生態系は、主に貝やカニなどの底生生物を中心に成り立っているといえる。

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