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「海の役割」 Q&A解説

読み:
うみのやくわり
英名:
Role of Ocean
  • Q: 海でレアメタルがとれるって本当?
    日本の海底にはレアメタルなどの鉱床が眠っているそうだが、利用できないのだろうか?

    A: 人間は、海からさまざまな資源を得て利用している。海が人間にもたらす資源には、鉱物やエネルギーなど多くの種類がある。とくに水深数百〜数千mの深海底にある「深海底鉱物資源」には多くの鉱床が眠っている。こうした深海鉱床にはレアメタルであるニッケルやコバルト、銅、マンガンを含むマンガン団塊や、コバルト・リッチ・クラスト、亜鉛、金、銀などが豊富に存在していると言われており、四方を海に囲まれた日本にとって最大の鉱物資源だ。このため、政府は海底鉱物資源の探鉱や開発に力を入れている。2008年3月に閣議決定した「海洋基本計画」には、排他的経済水域にある海底熱水鉱床やメタンハイドレートなどの海底資源を開発、商業化していくことが施策として盛り込まれている。

  • Q: 海洋基本法はどんな法律?
    2007年に施行された海洋基本法とはどんな法律なのだろうか?

    A: 海は、地球環境の保全や生物が生きていく上で大きな役割を果たしている。人間は食料やエネルギーなどさまざまな資源を海から得て利用しており、海洋環境の保全と資源の持続可能な利用が大きなテーマとなっている。海をめぐるさまざまな問題を解決し、海洋政策の基本とするために2007年に成立、施行されたのが海洋基本法だ。同法の基本理念は次の6つだ。1) 海洋の開発・利用と海洋環境の保全との調和、2) 海洋の安全確保、3) 科学的知見の充実、4) 海洋産業の健全な発展、5) 海洋の総合的管理、6) 国際的協調。これらの理念に基づき、政府は海洋基本計画を定めて、水産資源の回復やエネルギー・鉱物資源の技術開発プログラムの策定などを進めている。一方、海の秩序を守るための包括的な条約として、1994年に発効した国連海洋法条約があり、「海の憲法」と呼ばれている。

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