A: 人間による天然資源の消費量が地球による生態系サービスの生産量を超える日が、アース・オーバーシュート・デーだ。国際的なシンクタンクNGOのグローバル・フットプリント・ネットワーク(GFN)が毎年設定し、公表している。その推移をみると、1993年が10月21日、2003年が9月22日、2011年が8月27日、2012年が8月23日、2013年が8月20日と年々早まっている。
A: アース・オーバーシュート・デーの設定には、エコロジカル・フットプリントを算出する際の基礎データが用いられる。まず、地球における経済活動の規模を、土地や水域などの表面積に換算する。農水畜産物の生産に必要な農地や牧草地、水域、木材を算出するとともに二酸化炭素(CO2)の吸収源となる森林などが対象となる。これらの表面積を人口で割ることで、人間活動が地球の環境容量をどれだけ超えているか、どれだけの負荷を自然環境に与えているかが導き出される。そのデータをもとに、何月何日をアース・オーバーシュート・デーにするか割り出す。