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「ミツバチ」 Q&A解説

読み:
みつばち
英名:
Honey Bee
  • Q: ミツバチはなぜ減っているの?
    園芸作物の生産に欠かせないミツバチが国内で減少しつつある。何が原因なのだろうか?

    A: ミツバチは、はちみつを人間にもたらしてくれるのはもちろん、いちごやメロンなどの園芸作物を生産するための花粉交配に用いる手段として欠かせない。ミツバチのおかげで花粉交配の省力化を図ることができる。しかし、そのミツバチが確保にしにくい状況が続いている。農林水産省の緊急調査によると合計21都県で花粉交配用のミツバチが不足しており、深刻な状況だ。原因として、1) 2007年以降、オーストラリアからの女王蜂の輸入が病気を原因に途絶えていること、2) ミツバチの幼虫などに寄生するヘギイタダニというダニによる被害が増えていること、3) 農薬の使用などがあげられている。このため働きバチが確保できず、園芸農家の経営が悪化しているのだ。こうした現象は日本に限らず世界中で深刻化しており、働きバチが巣に戻らず巣やコロニー全体が消失してしまう「蜂群崩壊症候群(CCD))と呼ばれる現象も確認されている。原因の究明とともに早急な対策を取ることが必要だ

  • Q: ミツバチ不足に悩む農家の救済策は?
    ミツバチ不足によって経営悪化した園芸農家を助けるために、どんな仕組みがあるのだろうか?

    A: 花粉交配に欠かせないミツバチの不足によって、リンゴやスイカ、メロンなどの作物を育てる園芸農家の経営が悪化している。女王蜂の輸入が途絶えたことやハチに寄生するダニの蔓延などが主な原因であるとされているが、はっきりとした理由はわかっていない。農林水産省は2009年から、都道府県と協力して園芸農家と養蜂農家の間で花粉交配用ミツバチの需給調整を行ったり、緊急調査を実施したりしている。また、ミツバチの不足によって経営が悪化した園芸農家に対して、運転資金を低金利で融資する「農林漁業セーフティネット資金」もある。1) 所得の過半が農業所得であること、2) 粗収益が200万円以上であること、3) 認定農業者―が対象だ。借入限度額は300万円または年間経営費の3カ月分で、償還期限は10年以内。

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