A: 国連気候変動枠組条約(UNFCCC)のインベントリによれば、わが国のVOC総排出量は約185万トンとなっている(2000年度時点)。内訳は、塗装43%、印刷用溶剤13%、自動車8%、石油化学製品5%、クリーニング5%などとなっている。また、溶剤関係だけで全体の72.2%を占めている。
A: 大気汚染防止法でのVOC排出規制を守ることはもちろん重要であるが、これはあくまでも限定的な規制内容なので、これを守れば十分ということではない。法律でもVOCの排出抑制に向けた各自の自主的な取り組みを求めている。VOCは塗装や印刷、クリーニングなどさまざまな分野で使用されており、各自でできる対策から実施することが重要だ。たとえば、塗装は大きな排出割合を占めているので、VOC発生の少ない塗料を使用するなどVOC発生抑制に配慮した製品を選択することも大きな意味がある。