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「排出事業者責任」 とは

読み:
はいしゅつじぎょうしゃせきにん
英名:
Discharger's Responsibility

産業廃棄物の排出事業者が負うべき責任のこと。産業廃棄物の処理は通常、メーカーなどの排出事業者から産業廃棄物処理業者に委託されて行われている。従来は、委託契約を交わした後は産業廃棄物の処理に関する責任が排出事業者から処理業者へ移るとされていた。しかし、社会問題化する不法投棄の増加に歯止めをかけるため、国は廃棄物処理法を改正して排出事業者の責任を強く求めるようになった。とくに2000年の改正では、排出事業者に最終処分までの確認などが求められるようになり、場合によっては注意義務違反として措置命令などもかけられるようになった。

同法は排出事業者に対して、産業廃棄物を自ら処理しなければならない「処理責任」と、処理を他人に委託する場合には、政令で定める委託基準に従わなければならないとする「委託基準」の遵守を義務づけている。なかでも産業廃棄物を年間1000t以上排出する「多量排出事業者」は、産業廃棄物の減量などに関する計画を作成し、都道府県知事に提出しなければならない。このほかにも排出事業者には、廃棄物が最終処分されるまでの注意義務や、不適正処理を知った際の委託や引き渡しの中止、マニフェスト(産業廃棄物管理票)の交付などの責任がある。2006年の同法施行規則などの一部改正により、排出事業者に対して都道府県知事へのマニフェスト報告義務が課されることとなり、2008年4月から適用された。

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