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「ナノテクノロジー」 とは

読み:
なのてくのろじー

ナノとは10のマイナス9乗を意味する。ナノテクノロジーとは、分子や原子の大きさのレベルで製品を加工したり利用したりする技術のことで、環境技術への応用が期待されている。文部科学省は2007年度から5年計画で「先端研究施設共用イノベーション創出事業」を開始した。これは、ナノテクノロジーの研究開発にあたり必要となるが、簡単に使用することのできない高度な計測技術や極微細加工技術などを共用化することにより、ナノテクノロジー研究開発を活発化して技術の革新を目指すものだ。

ナノテクノロジーの一環として注目されているのが「ナノバブル」だ。2005年の愛知万博で注目を集めた、海水魚のタイと淡水魚のコイが同じ水槽で泳ぐという展示は、独立行政法人産業技術総合研究所(産総研)と民間企業が共同で開発したナノバブル(直径が200ナノメートルよりも小さい泡)の安定化技術を利用したもの。酸素をナノバブルとして含む水では、魚介類の環境変化に対する適応性向上の効果が認められている。また、オゾンをナノバブルとして含む水では、1カ月以上にわたって殺菌効果などが持続される。この性質を利用し、防腐剤のかわりに酸素ナノバブル水を使用した食品の開発や、オゾンナノバブル水を用いた抗生物質などに頼らない養殖、畜産といったように、医療や食品加工、農水業などでの利用が期待されている。

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