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「トリハロメタン」 とは

読み:
とりはろめたん

メタン(CH4)がもつ4つの水素原子のうち、3つが塩素や臭素など他のハロゲン原子で置き換わった化合物がトリハロメタンだ。代表的なものに、1) クロロホルム(CHCl3)、2) ブロモジクロロメタン(CHBrCl2)、3) ブロモホルム(CHBr3)、4) ジブロモクロロメタン(CHBr2Cl)などがある。トリハロメタンは、水道の原水に含まれるフミン質などの有機物と、浄水場で消毒に用いられる塩素が反応することでも生成する。ある水が一定の条件下でもつトリハロメタンの潜在的な生成量のことを「トリハロメタン生成能」という。具体的には、一定のpH(7プラスマイナス0.2)と温度(摂氏20度)の条件下で、水に塩素を添加して一定時間(24時間)経過した後に生成されるトリハロメタンの量で表される。

トリハロメタンには発ガン性があり、肝臓疾患などの病気の原因になるといわれている。トリハロメタンの生成量は有機物と塩素の量に比例し、それぞれの量が多いほど多く発生する。一方、水源中の有機物の大きな比重を占めているのが、生活排水農業・工業廃水に含まれる汚染物質だ。水道水中のトリハロメタンを少なくするには、日頃から汚染物質を流さないように努力することが必要だ。トリハロメタン生成能に関する環境基準は設定されていないが、国は水道水源の水質を保全するため、1) トリハロメタン生成能、2) クロロホルム生成能、3) ブロモジクロロメタン生成能、4) ブロモホルム生成能、5) ジブロモクロロメタン生成能の5項目を指定して測定を行っている。

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