A: カーボン・ディスクロージャーとは、企業による二酸化炭素(CO2)など温室効果ガスの排出量を「見える化」する取り組みのことだ。カーボンは「炭素」を、ディスクロージャーは「情報開示」を意味する。企業による気候変動対策に関する情報を公表している国際NPOのCDPは、大手企業500社を対象とした調査報告書を毎年発行している。2013年の報告によると、ディスクロージャーに力を入れる企業のリストである「CDLI」について上位10%以内を獲得した企業は60社あった。
A: CDPは2013年に、名称を「カーボン・ディスクロジャー・プロジェクト」から「CDP」に変更した。同団体のリリースによると、その理由は活動領域の拡大によるものだという。以前は、世界の機関投資家を代表するNPOとして、企業による温室効果ガスの排出量を把握して公表することが活動の中心だった。しかし、現在では、水資源や森林、エネルギーなど、より広い分野を包括的にとらえることが、市場から求められるようになっている。このため、CDPは名称を変更するとともに、新たなロゴを採用した。