サイト内
ウェブ

海野和男のデジタル昆虫記

菅原貴徳さんの「図解でわかる野鳥撮影入門」

菅原貴徳さんの「図解でわかる野鳥撮影入門」
2020年07月01日

SSP会員で若手のホープ菅原貴徳さんが「図解でわかる野鳥撮影入門」を出された。
はじめにから引用すると『本書は、カメラや情報に依存した撮影結果を求めるのではなく、鳥に対する観察力や接し 方を磨くことを通じて、野鳥撮影の楽しみを深めていくことを目的にしています。』とある。菅原さん自身のスタンスは、鳥の撮影は大好きだが、観察するのは写真を撮るよりも楽しく、鳥とのやり取りを通して、自然や生きもののことをもっと知りたいというのが野鳥写真家になった理由らしい。
最近は野鳥愛好家の撮影会などの講師をしたり、野鳥撮影について語ることも多いのだと思う。そんな中で、単に良い写真が撮れれば良いという人が多いのに危惧されているのだと思う。アマチュアの方に「もっと鳥を見て欲しい」と切に思っているのだと思う。
と書くと、なんだ、小難しい本か、実用書ではないのか、写真の撮り方を教えてくれる本ではないのかという写真愛好家もいるかもしれない。
本を頂いたので、ページを繰ってみた。結果はシャッター速度の話しや絞りの話といった基本的なことから、鳥の見つけ方、各シーンでの撮影方法など実にわかりやすい技術書であった。鳥の撮影技法書の中でも最も優れた本の1冊だと思う。野鳥撮影愛好家はこの本1冊と図鑑をセットで買えば、格段に写真が変わると思う.それくらいよくできている。
彼の「鳥をもっと見て欲しい」という主張が各所に込められている。鳥のことをもっと知れば、もっと良いシーンが必然的に撮れるのである。最近は望遠ズームレンズがよくなり、連写速度なども一昔前と比べたら雲泥の差だ。だから鳥やカメラの基本的なことを知らなくても誰かに連れて行ってもらい連写すれば、それなりの写真は撮れるが、大体誰が撮っても、代わり映えしない。それを抜けるには、やはり鳥のことを、もっと知ることだろう。
写真は菅原さんのfacebookから勝手に拝借しまた。あしからず

関連タグ
書籍・出版
前日
翌日

お知らせ

NEW

単行本

連載

◎過去の小諸日記

海野和男写真事務所へのご連絡、小諸日記へのご意見

プロフィールページのアドレスへ

掲載情報の著作権は海野和男写真事務所に帰属します。
Copyright(C) 2024 UNNO PHOTO OFFICE All Rights Reserved.

キーワードからさがす

gooIDで新規登録・ログイン

ログインして問題を解くと自然保護ポイントが
たまって環境に貢献できます。