2025/03/21 01:03 ウェザーニュース
日本時間の今日3月21日(金)0時すぎ、インドネシア・フローレス島にあるレウォトビ火山で大規模な噴火が発生しました。
オーストラリア・ダーウィンにある航空路火山灰情報センター(VAAC)によると、気象衛星ひまわり9号からの観測で噴煙が高度約1万6000mに到達していると推定されます。
レウォトビ火山では昨年11月にもほぼ同規模の噴火が発生していますが、津波は発生しませんでした。
レウォトビ火山(Lewotobi /標高1703m)は、インドネシアの小スンダ列島のフローレス島にある火山です。今回の噴火では、噴煙を対流圏界面近い高度にまで噴き上げたとみられ、気象衛星ひまわり9号からも噴煙を確認しました。
レウォトビ火山では昨年10月末から噴火活動が活発化し、11月4日には火砕流を伴う噴火が発生し、噴煙が海抜1万2000mまで噴き上げていました。この噴火では死者も出ています。11月7日には噴煙の高さが今回よりも高い1万6800m程にまで上がっていました。
噴火により多量の火山灰が大気中に放出されると、それを吸い込んだ飛行機のエンジンが停止したり、操縦席の窓ガラスに傷が付いて見通しがきかなくなるなど、航空機の運航へ重大な影響を及ぼすおそれがあります。
今後の火山活動の状況次第では、ユーラシアとオセアニアを結ぶ国際線の航空便の経路変更などで、遅延等の影響が生じる可能性があります。