飯田のミリタリー店で自衛隊車両展示 地元出身の自衛官も来場し交流

  • 2025年5月2日
  • みんなの経済新聞ネットワーク

 飯田駅から徒歩5分の場所にある、ミリタリーとアウトドア用品を扱う「第三商店」(飯田市中央通り4)で4月29日、自衛隊飯田出張所による広報活動の一環として、実際に使われている車両の展示や乗車体験、撮影会が行われた。(飯田経済新聞)

 撮影会や乗車体験を行い、来店者に車両の特徴などを説明した

 展示したのは陸上自衛隊の「1/2トントラック(愛称=パジェロ コガタ)」。同車両は三菱自動車が製造し、民間の三菱パジェロをベースに開発した汎用(はんよう)トラックで、ほぼ全ての部隊に装備されている。全長4.1メートル、全幅1.8メートル、全高2.0メートル、最大6人乗りで、安定した高速走行や悪路での走行が可能とされる。人員や資材の輸送に用いられており、柔軟に運用されているという。

 来場者に車両の構造や特長を説明したのは、飯田出張所長で3等空佐の黒石直樹さん。副所長で空曹長の池上武志さん、2等空曹の酒井真須美さんと共にイベントに参加した。3人は過去に政府専用機での勤務経験を持ち、黒石さんはコックピットクルー、池上さんは航空機整備、酒井さんは客室の安全管理などを担当していた。

 黒石さんは「自衛隊がどういう組織かを知ってもらう機会になれば」と、広報活動の意義を話した。酒井さんは「午前中に飯田出張所で自衛官希望者への説明会を開き、車両展示を紹介した。説明会で紹介を受けた来場者が、午後に展示へ足を運んでくれた」と話す。

 「『本物ですか』と、質問されることが今日は多かった」と池上さんは振り返りながら、「人の移動に最適で、舗道がなくても進むことができる」と車両の特長を説明する姿もあった。この日、飯田市出身で、この春に自衛官になったばかりの鵜飼翼さんも訪れ、「訓練では、こちらの店で購入した装備品を使っている」と話した。

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