2025/02/21 11:06 ウェザーニュース
今日21日(金)も日本列島は寒波の影響が続いています。日本海側では局地的に雪雲が発達していて、石川県能登には9時前に「顕著な大雪に関する気象情報」が発表されました。
上空5500m付近で−36℃以下の強い寒気は北日本を中心に流れ込んでいます。それよりも南側の北陸や山陰でも複数のシアーライン(風の流れが変化する境界線)が形成されていて、局地的に雪が強まっている状況です。
深夜から早朝にかけては秋田県内で強い雪が降り、能代市では0時から6時までの6時間降雪量が34cmと、統計開始以来3位となる大雪を記録。石川県宝達志水町では8時までの6時間に28cmの雪が降り、気象台は「顕著な大雪に関する気象情報」を発表しました。
「顕著な大雪に関する気象情報」は短時間に顕著な降雪が観測され、その後も強い降雪が続くと見込まれる場合に、一層の警戒を呼びかけるために提供される情報です。
今日の午後も北海道から山陰の日本海側では雪の強まるおそれがあるため、積雪の急増や視界の悪化に警戒が必要です。
明日22日(土)からの三連休は寒気がさらに南下するため、広い範囲で大雪が継続する見通しです。
24日(月)・振替休日の夜までの積雪の増加量は東北や北陸、近畿北部の山沿いで50〜80cmを予想しています。寒波の前半に比べると西日本の積雪が増える見通しで、近畿北部から山陰の平野部や、四国山地・紀伊山地で10〜30cmの雪が積もる見込みです。近畿中南部や四国、山陽の平野部でも積雪の可能性があります。
三連休を利用して車で移動を予定している場合は、目的地や経路の雪の状況を確認し、冬用タイヤやチェーンなど滑り止めの準備が欠かせません。
北日本、東日本は一連の寒波ですでに多くの雪が積もっていますので、除雪中の事故や落雪、雪崩などに対する警戒をしてください。