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岩手山で火山性地震が増加 噴火警戒レベル2が継続

  • 2025年6月3日
  • ウェザーニューズ

2025/06/03 10:38 ウェザーニュース

岩手県の火山 岩手山では、今日6月3日(火)未明から火山性地震が増加しています。5時00分にはM2.9、最大震度2を観測する比較的大きな火山性地震も観測されました。

今後の火山活動の推移に留意してください。噴火警戒レベルはレベル2(火口周辺規制)が継続しています。

昨年10月から噴火警戒レベルが2に

岩手山では、昨年2024年2月頃から山体の深いところの膨張を示す地殻変動が見られています。9月には大地獄谷付近のごく浅いところの膨張を示していると考えられる変動が人口衛星から観測され、10月2日には噴火警戒レベルがレベル1からレベル2に引き上げられました。

その後、噴火は観測されていませんが、山体の膨張を示す地殻変動が継続しているほか、大地獄谷の地熱域が積雪前と比べてわずかに拡大した状態が継続しています。

今日6月3日(火)1時頃からは岩手山山頂付近を震源とする火山性地震が増加しています。5時00分頃に山頂付近を震源とする最大振幅約1200μm/s(岩手山山頂から南東約4km、上下動成分)の火山性地震が発生しました。

広域地震観測網による観測では、この地震の震源のマグニチュードは2.9で、岩手県八幡平市で最大震度は2を観測しました。

地震の回数は、1時から10時までに40回に達しています。

低周波地震や火山性微動は観測されておらず、地殻変動観測でも特段の変化は認められません。監視カメラによる観測でも特段の変化は認められません。

気象庁は、西岩手山の想定火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。噴火時には火口の風下側では火山灰や小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。

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