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萩市見島を舞台にした小説「夢化けの島」が収録されている短編集「藍を継ぐ海」(著者=伊与原新さん)が第172回直木賞を受賞したことを機に、萩ジオパーク推進協議会(萩市江向)が5月24日、オリジナル商品を発売した。(山口宇部経済新聞)
商品パッケージ
「夢化けの島」は、見島を舞台に地質学者の主人公と萩焼の材料である見島土を探す男性の出会いを描いた作品。
2022年に同協議会の白井孝明さんが伊与原さんの取材に協力したことから交流が始まり、伊与原さんを招いた受賞記念講演会を企画中に、「読者がもっと作品を楽しめる仕掛けができないか」という議論が持ち上がり、今回のコラボ商品が実現した。
同商品のコンセプトは「作品のイメージに合い、読書のお供にぴったりの飲み物」。開発には、萩ジオパークの理念に共感し、活動を共にしている「萩ジオパークパートナー」である「萩コーヒーrepos(ルポ)」(萩市河添)と、「Tot Garden(トットガーデン)」(椿東)が協力した。
「夢化けの島コーヒー」(500円)は、見島と同じく火山の島であるインドネシアやパプアニューギニア産の豆を使用し、コクのある深煎りに仕上げた。「夢化けの島ハーブティー」(300円)は、青色のハーブであるバタフライピーを使用し、見島の美しい海を表現する。レモン果汁を加えると赤色に変化し、小説の表紙のようなグラデーションを楽しむことができる。
パッケージデザインは、見島出身のデザイナーであるアトリエカルトンの長富幸子さんが担当した。「コーヒー」のパッケージには、見島の地層を背景に、萩焼を受け継ぐ人の手と主人公のルーペがデザインされ、「ハーブティー」のパッケージは、バタフライピーの色と海の香りを想像させる群青色の海を主体とし、褐色の岩肌を見る主人公のシルエットが描かれ、見島の情景を彷彿とさせる仕上がりとなっている。
販売企画を担当した同協議会の井上健助さんは、「まずは見島が舞台となった小説を読んでいただき、読書のお供としてこの特別な飲み物を味わってほしい」と話す。
同商品は、同協議会が運営する笠山山頂展望台「鳶ノ巣カフェ」(椿東)で、6月29日までの期間限定で販売する。営業時間は10時~16時。月曜定休。