2025/05/22 11:59 ウェザーニュース
オーストラリア南東部のニューサウスウェールズ州で記録的な大雨になり、大規模な洪水に見舞われました。雨の強まりやすい状況が継続していて、被害の拡大が懸念されます。
オーストラリアの南に勢力の強い高気圧が停滞していて、その周囲をまわる形で湿った空気がオーストラリア南東部に断続的に流入しています。
ニューサウスウェールズ州を中心に19日(月)頃から強い雨が続いていて、タリーでは3日間で500mmを超える大雨となりました。平年の5月の雨量が55mmほどですので、約9倍に相当する記録的な雨です。
この大雨によりタリーを流れるマニング川は過去にないほど水位が上昇して氾濫し、2万戸以上の家屋が浸水被害に見舞われたと報じられています。
高気圧の中心が少しずつ東に移動しているため、強い雨のエリアは南側の地域に移りつつある状況です。ただ、ニューサウスウェールズ州では少なくとも23日(金)まで雨が強まりやすくなる見通しで、気象当局は引き続きの警戒を呼びかけています。