魔法少女になったアラサーOL!?変身後も若返らずにそのままはきついって…不憫で笑える異色コメディが話題【作者に聞く】

  • 2025年5月21日
  • Walkerplus

突然魔法少女に変身させられた三十路
突然魔法少女に変身させられた三十路 / 三倉ゆめ / ヤングキングBULL(少年画報社)

年齢が理由でなれないというのは不公平だけれど、なりたくないのに大人が無理やり“魔法少女”にさせられたらそれもまた理不尽……。「ヤングキングBULL」(少年画報社)で連載中の『魔法少女 三十路』は、ある日突然、魔法少女になることを強制させられた35歳の社会人女性の世知辛い日々を描く漫画だ。作者の三倉ゆめ(@sakurayume88)さんが2023年11月に第1話をX(旧:Twitter)上に公開した際には万バズし、「続きが気になる」「いたたまれない」とさまざまな反響が寄せられた同作。注目を集める同作が生まれたきっかけについて、作者の三倉さんにインタビューした。

■ギャグと哀愁が同居する、新感覚ヒロインの誕生
『魔法少女三十路』第1話(01)
『魔法少女三十路』第1話(01) / 三倉ゆめ / ヤングキングBULL(少年画報社)

『魔法少女三十路』第1話(02)
『魔法少女三十路』第1話(02) / 三倉ゆめ / ヤングキングBULL(少年画報社)

『魔法少女三十路』第1話(03)
『魔法少女三十路』第1話(03) / 三倉ゆめ / ヤングキングBULL(少年画報社)

35歳の真面目なOLようこがマスコットキャラに無理やり魔法少女にされてしまうという、ありそうでなかった設定が話題を呼んだ本作、『魔法少女 三十路』。変身しても若返らず、見た目もそのままの「等身大ヒロイン」が織りなす、哀愁と笑いが混在する異色コメディだ。

作者の三倉ゆめさんは「SNSで話題になるような出だしを探していたところ、『魔法少女が30代OLだったらインパクト強くない?』と思った」と着想のきっかけを語る。そして「大人や男性が魔法少女になる作品はあったが、変身後はかわいくなるものばかり。だったら『“そのまま”の姿で戦わせたら目立つのでは!』」と思ったと語り、逆張りの発想がこの作品の軸となった。

ようこは自己肯定感の低い女性として描かれており、「ようこを描くときに気を付けてるのは、ブサイク顔は描いてもブサイクにしないことです。ですが、かわいくしてもいけません(笑)。等身大を描いてます」と、作者の三倉ゆめさんはようこを描くうえでのこだわりを明かしてくれた。また、三倉ゆめさんは「魔法少女」ジャンルへの挑戦として、「“流行っている魔法少女”をそのままやらない」ことを意識しているとも語る。王道展開をあえて外す構成が作品の新鮮さを生んでいる。また、制作するなかで苦労することを尋ねてみると「かわいそうな目に遭うのがようこなので、その分スカッとする展開を作るのが大変です」と難しい点を明かしてくれた。

待望の2巻では「魔法少女がやるとは思えない」ような回もあるという。かわいそうだけど笑える、その絶妙なラインが思わず声を出して笑ってしまうほどおもしろいので読んでみてほしい。

取材協力:三倉ゆめ / ヤングキングBULL(少年画報社)

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