
【漫画】 「入社式から」読む / 画像提供:じょん(@John25uru)
希望を抱いて入社した会社は、ハードワークとブラック労働が当たり前の世界だった。じょん(@John25uru)さんは、次々と退職していく同期たちを見送りながらも、「とりあえず3年は続けよう」と自分に言い聞かせ、新卒から4年間働き続けた。そして最後には、神経症を発症して退職することになる。
【暗黒労働編】 しんそつ歓迎会 / 画像提供:じょん(@John25uru)
【暗黒労働編】 え / 画像提供:じょん(@John25uru)
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【暗黒労働編】 もう… / 画像提供:じょん(@John25uru)
入社初日、歓迎ムードの裏側で耳にしたのは、先輩たちからの「私たち、明後日辞めるの。ごめんね」という一言だった。さらに、内定時期に存在していた先輩たちもすでに退職しており、入社早々から不安を抱えた。働き出すと、定時を迎えてからようやく通常業務が始まる日々。終電ギリギリか、ときには深夜を過ぎることも当たり前だった。
上司からは「社会人は頑張るのが当たり前」と刷り込まれ、残業漬けの毎日を「普通」だと受け入れていった。寝不足が続き、深夜1時に「寝たくない、明日が来てしまう」と恐怖を覚えるようになった。
漫画を描き始めたきっかけは、父から「転職活動の体験記でも書いたら?」と言われたことだった。会社を辞めたあと、200社以上に応募し、数多くの面接を受けた経験がユニークだと気づいた甘井さん。しかし振り返ってみれば、前職での暗黒労働の日々のほうがエピソードに事欠かなかったため、社会人になってからの経験を描くことにしたという。
このブラックな環境で、じょんさんは約4年間勤務。「3年は続けなければ」という固定観念に縛られながら、2~4時間睡眠を繰り返し、ハードな日々を過ごしていた。新人時代は右も左もわからないなか、業務量とスピードを求められ疲弊していった。「顔、死んでるよ」と言われたこともある。
固定残業代制度のため、超過分には残業代が支払われたが、じょんさんにとっては「お金よりも早く帰れるほうがずっとうれしかった」という。身体に異変が出はじめたことで危機感を覚え、退職を決意。今では「健康がいちばん大事」と実感している。
取材協力:じょん(@John25uru)
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