
“守護神さま”と癒やしの晩酌!ストレスフルな現代の不思議なファンタジーを描く創作短編にほっこり / 早神あたか/ATAKA(@yaminome)
オフィスで理不尽な叱責を受けていた女性。彼女には生まれた頃から“守護神さま”がついていた。上司からのパワハラを聞き流す女性に対し、守護神さまは怒りをあらわにして……。
早神あたか(@yaminome)さんの創作漫画「守護神さまとお鎮めご飯」は、pixivで1000件を超えるブックマークを集める作品。守護神さまと女性の不思議な関係と、ほっと一息つく夕食の描写に癒やされる短編だ。作者の早神さんは、アルファポリスにて『前世は剣帝。今生クズ王子』(原作:アルト)をコミカライズ連載中の漫画家。個人制作として発表した同作の舞台裏をうかがった。
■守護神さまを大事にすることは、自分の気持ちを大事にすること
「守護神さまとお鎮めご飯」01 / 早神あたか/ATAKA(@yaminome)
「守護神さまとお鎮めご飯」02 / 早神あたか/ATAKA(@yaminome)
「守護神さまとお鎮めご飯」03 / 早神あたか/ATAKA(@yaminome)
作者の早神あたかさんは、もともとお酒や居酒屋のグルメ漫画が好きで、会社員のころから一人で飲みに行くタイプだったという。ある日、最寄り駅近くの居酒屋さんで美味しい豚の角煮を食べて、「会社の疲れが角煮と一緒に溶けていくみたい!」という経験をしたそう。
揚げ物とビールも好きという早神さんは、何かの漫画に描かれていた「メンチカツとビール」という組み合わせでも同じような経験ができるのでは?と考えていたが、メンチカツを扱っている居酒屋さんがなかなかなく「現実で叶えられないなら、せめて漫画でその光景を…」と思ったのが創作漫画「守護神さまとお鎮めご飯」を描くきっかけだったそうだ。
守護神さまと女性の表情や反応がたびたび重なるのが印象的だが、二人の描き方で意識した点について伺うと「どちらかと言えば、堅物と素直みたいに正反対になるように描いていたつもりだったので、二人が同じような表情をしてるんだとその質問で初めて気が付きました(笑)」と、早神さん自身は意識していなかったというから意外だ。「パワハラを受けた時の嫌な感情、ビールを飲んだ時の幸福感が伝わるようにと思って描いていました」と、二人の気持ちを素直に表現した結果だったようだ。
「気にしてないつもりだったけど、私も守護神さまと同じだったのかも?」と気付き、曽祖母の「守護神さまを大事にすれば幸せになれる」という言葉の真意を理解した主人公。「自分の本当の気持ちを大事にすることが幸せにつながる」と気付かせてくれるところが、この作品の人気の秘密なのだろう。
取材協力:早神あたか/ATAKA(@yaminome)
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